日誌

カテゴリ:保健室より

歯科保健活動

 6月中に実施した歯科保健活動についてご紹介します。

 

 2年生「歯のみがきかた」

 奥歯がむし歯になりやすいこと、永久歯には生える順番があることを、児童たちは口内地図から導き出していました。そして染め出しを行い、歯みがきの苦手ポイントを確認し、効果的なブラッシング方法を体得することができました。

 

 3年生「よい歯にかわれ」

 3年生の歯科検診結果を見ると、全学年の中で、最も乳歯と永久歯の混在が著しいことがわかりました。3年生の口内は、でこぼこしていてみがきづらい状態です。養護教諭が「人生で一番、歯みがきを頑張らなくてはいけないのは今だね」と声をかけると、いつになく張り切ってみがき始める3年生たち。夏休みも1日3回、頑張りましょうね。

 

    

 

 

 

 4年生「かむことの秘密をさぐろう」

 授業内で「あたりめ(するめいか乾製品)」をかみ、あごの動き、唾液の出方、あたりめの様子を観察する実験をしました。「10回かむ場合」、「30回かむ場合」、「60回かむ場合」の3パターンを行い、かむ回数が増えるほど、唾液がしっかり出て、あたりめが柔らかくなるのを体感しました。私たちはよくかむことで、さまざまな病気を予防できます。日々の食事で心がけたいですね。

 

 

 6年生「歯周病を予防しよう」

 第二次成長期に分泌されるホルモンの影響で、高学年は歯肉炎になりやすいといわれます。今回は、手鏡持参で登校してもらい、歯肉のセルフチェックを行いました。幸い、歯肉炎傾向の児童はいませんでしたが、毎日の丁寧なブラッシングが欠かせないことはしっかりと伝わったようです。これからも口腔衛生に努めましょう。

 

 

地域人材による水難救助訓練

 5月31日(水)、地域にお住まいの落合聡様と坂本康子様を講師としてお招きし、水難救助訓練(職員研修)を行いました。ねらいは、水難事故を想定し、職員が協力して素早くプールから引き上げ、心肺蘇生を行うことです。

 

 最初に、坂本康子様から、おぼれさせないための目視ポイントや、ヘルパー・ビート板の正しい使い方について講義を受けました。

 

 

 

 練習ごとに人数確認を行うことや、水に浮いたときの立ち上がり方(膝を前に引き寄せて立つ)、遊び時間にヘルパーを使わせないことなど、多くのポイントをご指導いただきました。

 

 次に体育館へ移動し、床をプール、ステージをプールサイドに見立て、引き上げ訓練を行いました。今回は、協力児童に依頼し、児童を床からステージへ引き上げてみました。

 

 

 

 

 

 水中は浮力が効きますが、陸に上がる瞬間はけっこうな重みを感じます。体格に応じて引き上げ方にもテクニックが必要でした。

 

 

 

 その後、心肺蘇生法とAEDの使い方を落合聡様から教わりました。小学生を想定した訓練なので、小児用のレサシアンも用意し、成人用との違いを体感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 感染症対策のための人工呼吸の省略など、近年変更となった点についてもご指導いただきました。

 

 最後に、今日の研修のまとめとして、「引き上げ救助からの心肺蘇生」を一連の流れで実践しました。職員一同、身の引き締まる思いで向き合います。

 

 

 

 

 

 大変有意義な研修の機会となりました。落合様、坂本様、このたびはどうもありがとうございました。

歯科講話

 6月の歯と口の健康週間を前に、校医の鎌田俊介先生をお招きし、歯科講話を行いました。

 

 

 今年度は酸蝕歯(さんしょくし)についてのお話があり、ダラダラとご飯やおやつを食べ続けることの危険性をご指導いただきました。食べるときはしっかり食べ、メリハリのある食習慣を身に付けたいですね。

 

 また、耳たぶ回しの体操を行いました。歯の食いしばりによるコリや緊張を緩和させる効果があるとのことです。youtubeでもやり方を見られるそうなので、ぜひご覧になってみてください。

 

 

 ↑ 暗くてわかりづらいかもしれませんが、鎌田先生と一緒に気持ちよく耳たぶを回す子どもたちです。

 

 

 鎌田先生、貴重なお話をいただきありがとうございました。

5年保健「けがの手当」

 5年生の体育科保健領域で、「けがの防止」という単元があります。今日はその中の「けがの手当」という学習を養護教諭と行いました。

 

 まず「真名子小けがマップ」を観察し、本校ではどこで、どのようなけがが多いのか傾向をつかみます。

 

 

 

 次に、けがをしたときにどうするかを考えます。軽いけがの場合は、自分でできる手当をする、大けがを目撃した場合は、すぐに大人に知らせ119番通報をすることを学びました。

 

 スライドで、自分でできる手当てを学んだ後は、メインの実習に入ります。

 

 

 

 担任が転倒して、擦り傷と鼻血とねんざを負った設定です。5年生みんなで協力して担任を手当します。

 

 擦り傷の手当は、患部を丁寧に洗い流し、清潔なハンカチやガーゼで圧迫します。

 

 

 

 こちらは、鼻血の手当てに使える道具を物色中です・・・うまく選べるかな・・・?

 

 

 

 

 

 お見事!ガーゼで鼻根部を圧迫し、上から氷のうで冷やすことができました。

 

 ねんざの手当は、クッションを使って患部を心臓より高く上げ、冷却しました。

 

 

 

 5年生みんなの協力で、無事に担任へ手当が施されました!優しいみんなでよかったです。

 

 けがをしたときは、その種類や程度を判断し、自分でできる手当をしたり、大人に知らせたりすることが大切です。適切な手当の方法を考えたり、選んだりできるようにしましょう。

 

 今後の学校生活・私生活で、今日の学習が生かされるとよいですね。

 

 

6年保健「感染症の予防」

 6年生の体育科保健領域の2時間目です。今回は「感染症の予防」についてです。

 

 病原体(菌・ウイルス)の体の中への入り方を学びます。

 

 

 

 これは、せきやくしゃみをした場合の飛沫が飛ぶ距離を、ひもを使って再現したものです。最後尾の児童の座席を越えたところまで、ひもは伸びました。病原体は、空気中から入る場合と、手や食べ物等から入る場合がありますね。

 

 

 

 予防の仕方を短冊に書き、黒板に貼り付けて分類しました。感染症の予防は、「病原体を体の中に入れないこと」、「体の抵抗力を高めておくこと」が大切だと学びました。

6年保健「病気の起こり方」

 6年生の体育科保健領域の中に、「病気の予防」という単元があります。今回はその中の「病気の起こり方」の学習を、養護教諭と行いました。

 

 授業を分かりやすく進めるために、児童にとって、最も身近な病気である「かぜ」を取り上げ、どんな原因が関わってかぜを引くのか、掘り下げて学んでいきました。

 

 

 

 

 

 病気は、病原体(菌・ウイルス等)、体の抵抗力、生活の仕方、環境などが関わり合って起こることを学びました。現在は、感染症流行のハイシーズンです。学習後の6年生たちの表情は、キリリと引き締まっていました。

西方地区地域学校保健委員会

 12月22日(木)、西方地区地域学校保健委員会を開催しました。

 

 地域学校保健委員会とは、西方小・真名子小・西方中の学校保健を推進するための会合で、規約に基づき年に1回開催されています。

 

 

 

 報告事項として、身体計測の平均値、健康診断結果について共通理解したあと、コロナ禍における各校の様子を発表しました。黙食、手洗い・消毒、リモート授業、体調チェック票などがその一例です。

 

 

 

 その後、各班でグループ協議を行いました。議題は、「アフターコロナを見据えて、学校・家庭・地域でできることは何か」です。

 

 1班からは、「ステイホームで増えつつあるメディア視聴時間について、幼いうちから家庭内でルールを設ける」と発表がありました。

 2班からは、「登下校や屋外運動時など、マスクをしなくてもよい場面について、学校だけでなく、家庭や地域の方も声をかけていく」との発表がありました。

 

 

 

 本会の開催を受け、今年度事務局(真名子小)校医、高橋洋先生は、SNSを含めたゲームのやり過ぎで、情緒障害を引き起こす可能性について触れました。またコロナ禍になり、マスク着用や、人との関わりが減少したことで、コミュニケーション能力低下が懸念されていると助言されました。

 

 

 

 事務局(真名子小)歯科校医、鎌田俊介先生は、丁寧な歯みがきを継続し、口内環境を清潔にすることで、感染リスクを低くすると助言されました。ウイルスは唾液腺で増加するため、ブクブクうがいの効能についても指導いただきました。また、飛沫を飛ばさないようにする「口閉じ歯みがき」についても紹介くださいました。

 

 

 

 その他、黙食の緩和について、出席された校医の先生からアドバイスをいただきました。今後の感染動向を見て、アドバイスを元に検討していけたらと思います。

 

 

 

 有意義な意見交換ができました。校医の先生をはじめとするご参加の皆様、ありがとうございました。

 

 

健康集会

 

 健康委員の児童が主催する、健康集会を行いました。

 

 

今年度も「真名子っ子感染症対策本部」を設置し、自分たちが出演するパワーポイントで感染症予防を呼びかけます。

 

 

 

マスクをしないでくしゃみをすると、その飛沫は5メートルにも及びます。5メートルのひもをくくりつけたお手玉を阿部先生が投げ、誰の席まで届くのか実演しました。「きゃー!!」「え~~!?」児童たちの驚く声が聞こえます。

 

 

健康委員が手本を見せ、手洗い指導です。全校児童がエア手洗いに励みます。

 

 

エア手洗いをした後は、ハンカチで拭き取ります・・・が、ここで抜き打ちハンカチチェックです。

 

 

残念、全児童のハンカチがそろうのはまた今度です。みなさん、ハンカチは衣服のポケットに入れましょうね。

 

うがいは「まほうのうがい」を復習しました。上を向いて「ま~~ほ~~」と唱えます。

 

 

いよいよ12月。寒さも本番です。健康集会の発表を生かし、真名子地区を感染症から守りましょう。

 

 

 

1年学活「かぜたいじ」

 11月15日(火)4時間目、1年生の学活で「かぜたいじ」の学習をしました。この時間でクラス全員が、「手洗い名人」になることが目標です。手洗いチェッカーを利用し、洗い残しを肉眼で確認しながら学習を進めました。

 

 

 

1年生の洗い残しゾーンは、ダントツで「つめ」でした。つめ先だけでなく、皮膚との境目にもびっしりと汚れがたまっていました。日頃からつめは短く切っておき、指先を意識した手洗いが大切ですね。

 

令和3年度の健康委員の児童が編集したパワーポイント、「コロナに負けないンジャー」を見ながら、正しい手洗いを学んで、いざ実践です。

 

 

 

1年生全員が、きれいな手に生まれ変わりました。保護者の皆さん、今夜はお宅の「手洗い名人」からぜひ手洗いを教わってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

地域人材による「がん教育」

がんについて正しく理解し、健康と命の大切さを主体的に考えることをねらいとし、6年生で「がん教育」を実施しました。

 

講師は、真名子地区の開業医で、本校の校医でもある高橋洋先生です。

 

授業の冒頭では、日本人の平均寿命の伸びに触れ、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっていることを学びました。

 

私たちの体は、約60兆個の細胞でできています。しかし、正常細胞が何らかの要因でがん細胞となり、それが増え続けると「がん」になります。要因は、生活習慣であったり、家系的であったり、ウイルス性であったりとさまざまです。

 

 

がんは、健康診断などで早期発見し、早期治療をすることで、大幅に生存率が高まります。また、バランスの良い食事、適度な運動、禁煙などに留意することで、発症率を下げることも可能です。

 

 

 

最後に、高橋先生が40年ほど前に診ていた白血病(血液のがん)の中学生のお話です。亡くなる直前にSL機関車を見に行き、おみやげとして高橋先生にペン立てを買ってきてくれたそうです。上の写真のペン立ては、当時の気持ちを忘れないようにと、今でも高橋医院の診察室に置いてあるそうです。

 

高橋先生、ご多用の中、貴重なお話をありがとうございました。