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カテゴリ:保健室より
6年保健「喫煙の害」
6年生の体育科保健領域で「喫煙の害」という学習があります。内容の特徴から、養護教諭が授業を行いましたので紹介します。
この日のために、保健室でカイワレ大根を育てていました。1つは水道水で育て、もう1つはタバコの水溶液で育てました。結果は一目瞭然。水道水のカイワレ大根はすくすくと伸びるのに対し、タバコ水のカイワレ大根は発芽すら難しい状態です。
これが自分の体内だったらどうなるかを6年生に考えてもらいました。
子どもがタバコを吸うと・・・
・身長や体重が増えなくなる(成長不良)
・けがや病気をしたときに回復が遅くなる
などのイメージができたようです。
その他にも、喫煙には、「すぐに体に現れる害」と「じわじわと体に現れる害」があることや、受動喫煙の危険性も学びました。喫煙者の近くで煙を吸い込んだだけでも害が及ぶため、大勢の人が集まる場所では禁煙とするところが増えてきました。児童たちは、これらの禁煙マークをどこで見かけたかをしっかり教えてくれました。
また、未成年者喫煙防止法にも触れ、青少年を喫煙の害から守るための仕組みも知りました。
児童たちが成人したとき、自分や周囲の人の健康を考えて喫煙の有無を選択できるように、今日の学習がその一助となればと願っています。
追伸・・・
授業で使用したカイワレ大根を、保健室前の廊下に展示してみました。もちろん、「さわらないこと」が条件です。
他学年の児童たちが興味津々で観察しています。こちらは2年生。「タバコの水は全然育たないじゃん。体に悪いんだね。」と発言しています。真名子小みんなの学びが深まりました。
6年保健「飲酒の害」
6年生の体育科保健領域で「飲酒の害」という学習があります。内容の特徴から、養護教諭が授業を行いましたので紹介します。
この学習では、保護者様から同意を得て、パッチテストを行いました。消毒用エタノールを付けた絆創膏を、7分間うでに貼り、皮膚の色の変化を観察する実験です。
クラス一同、この実験を楽しみにしていたようで、絆創膏をはがすまでの待機時間は自然と笑みがこぼれます。
そして、7分間を知らせるストップウォッチの音と同時にはがします。
皮膚の色が赤く変わった人を「赤チーム」、色が変わらなかった人を「白チーム」として、人数を数えていきました。
「赤チーム」の人も、「白チーム」の人も、飲酒に対する危険は潜み、前者は急性アルコール中毒、後者はアルコール依存症などの注意が必要と言われています。この実験で、自分たちがどのタイプなのかを見極め、飲酒が及ぼす害について詳しく学んでいきました。
まとめとして、飲酒には「すぐに体に現れる害(分単位)」と「じわじわと体に現れる害(年単位)」があること、未成年の飲酒は法律で禁止されていることを確認しました。
児童たちが飲酒の誘いを断ることができるかどうか、ロールプレイで養護教諭がしつこく誘いました。すると、法律や、体への影響を理由に挙げ、毅然とした態度で全員が断ることができました。今日の学習がしっかりと身に付いていて、頼もしかったです。
「健康集会」
12月6日(水)、健康委員会主催による健康集会が行われました。インフルエンザの流行で、2週間以上延期しての実施となりました。無事に開催できる喜びを噛みしめながら、健康委員会の児童たちは進行します。
今年度のテーマは「心の健康」です。自分や友達を大切にし、自己理解と他者理解を深め、温かい関係を築くためのゲームを企画しました。
最初のゲームは「バースデーリング」です。ひとこともしゃべらずに誕生日の順に並び、全員で1つの輪を作ります。低学年にとっては難易度の高いゲームですが、ここは6年生がリーダーシップを発揮して、きれいに誕生日順に並ぶことができました。先生方も入り、みんなで一体感や所属感を感じました。非言語コミュニケーションは、感受性を高めます。
次のゲームは「トラストウォーク」です。2人組になって1人が目を閉じ、目を開けている人の誘導で体育館を歩きます。手をつないだり、腕を組んだり、後ろから支えたりしながら、相手を信頼して体を委ねます。最初は目をつぶることに抵抗のあった児童たちも、だんだんと相手に対して信頼感・安心感を抱くことができました。
最後のゲームは「さいころトーキング」です。真名子っ子班に分かれて、順番にさいころを転がし、止まったテーマについて自己表現を行います。さいころの目は、①好きな食べ物、②好きな色、③好きな動物、④好きな勉強、⑤好きな先生、⑥好きなアニメ、です。各班を回ってみると、友達の発表には必ずうなずき、「いいね!」「自分も好きだよ!」など、共感の言葉をかけていました。すばらしいですね。
集会後の振り返りシートを見ると、
・バースデーリングでは6年生が指文字で示してくれたのでわかりやすかった。
・みんなの誕生日がわかったので、その日にお祝いできたらいいなと思った。
・自分の好きなものを言って、みんなにわかってもらうといい気持ちになった。
・目を閉じても歩けたのは、友達が親切に押してくれたからだと思った。
など、温かい感想にあふれていました。今週は人権週間でもあります。友達同士の関わりから自己肯定感を高めることができている真名子小の児童たちに、じんわりと胸が熱くなりました。
3年保健「体のせいけつ」
3年生の体育科保健領域で、「体のせいけつ」という授業があります。単元の特徴から、養護教諭が授業を行いました。
実はこの授業を行う3日前、児童たちにある実験を依頼していました。寒天培地に「手洗いなしの手」、「流水のみで洗った手」、「石けんでしっかり洗った手」の3種類をくっつけてもらいました。そして養護教諭が湯たんぽを使って3日間培養し、授業がスタートです。
授業では、人はどんなときに体や衣服がよごれるかを聞き出し、よごれたときにどんな気持ち(感覚)になるかを確認し、清潔にする方法を出し合っていきました。そして、見た目がよごれていなくても、どうして手を洗うのかを考えていきました。
そのときに、ジャーーーン!!!3日間培養した寒天培地が登場しました。せっかくなので教卓に並べ、至近距離で見てもらうことに・・・
「え~~っ!!」「うわぁ~~っ!!」と、児童たちの驚きがこだまします。
「手洗いなしの手」と「流水のみで洗った手」は、肉眼で確認できるほど細菌が繁殖し、寒天培地の色が変わってしまいました。一見よごれて見えない手でも、こんなに細菌がいることがわかりました。「石けんでしっかり洗った手」は、さほど細菌が繁殖しなかったことから、日ごろから石けんを使った丁寧な手洗いが必要だと認識できました。
これからの季節は感染症予防のため、丁寧な手洗いは欠かせませんね。
他にも、体を清潔にしたり、着替えたり、衣服の洗濯をしたりすることは、人との関わり(迷惑をかけない)のために大切だという意見が出ました。さすが3年生!!周囲の人の気持ちも客観的に考えられるようになってきました。有意義な学習ができました。
5年「児童生徒のための救命手当短時間プログラム」
5年生の体育科保健領域の一環で、心肺蘇生法とAEDの使い方を学ぶため、日赤指導員の先生をお招きしました。
倒れている人がいたら、安全確認のもと、勇気を出して声をかけます。
助けを呼び、119番通報とAEDを依頼します。その間、休みなく胸骨圧迫を行います。今回は2人組になり、胸骨圧迫の交代の仕方も教えていただきました。「1,2,3,ハイ!」の掛け声をし、手際よく交代できました。絶え間ない胸骨圧迫は重労働なので、こうして交代できると、より効果的に救命につながります。
代表の児童にAEDの装着を行ってもらいました。1人の児童がパッドを装着している最中は、もう1人の児童が胸骨圧迫を行っています。「離れてください!」の音声で周囲にも注意を促し、電気ショックです。
大変よくできました。今日の学習で、心肺蘇生法はもちろんのこと、生命尊重と互助の精神を学ぶことができました。指導員の先生、5年生に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。