日誌

カテゴリ:保健室より

6年保健「喫煙の害」

 6年生の体育科保健領域で「喫煙の害」という学習があります。内容の特徴から、養護教諭が授業を行いましたので紹介します。

 

 

 この日のために、保健室でカイワレ大根を育てていました。1つは水道水で育て、もう1つはタバコの水溶液で育てました。結果は一目瞭然。水道水のカイワレ大根はすくすくと伸びるのに対し、タバコ水のカイワレ大根は発芽すら難しい状態です。

 

 これが自分の体内だったらどうなるかを6年生に考えてもらいました。

 

 子どもがタバコを吸うと・・・

・身長や体重が増えなくなる(成長不良)

・けがや病気をしたときに回復が遅くなる

 

 などのイメージができたようです。

 

 その他にも、喫煙には、「すぐに体に現れる害」と「じわじわと体に現れる害」があることや、受動喫煙の危険性も学びました。喫煙者の近くで煙を吸い込んだだけでも害が及ぶため、大勢の人が集まる場所では禁煙とするところが増えてきました。児童たちは、これらの禁煙マークをどこで見かけたかをしっかり教えてくれました。

 また、未成年者喫煙防止法にも触れ、青少年を喫煙の害から守るための仕組みも知りました。

 

 児童たちが成人したとき、自分や周囲の人の健康を考えて喫煙の有無を選択できるように、今日の学習がその一助となればと願っています。

 

 

 追伸・・・

 授業で使用したカイワレ大根を、保健室前の廊下に展示してみました。もちろん、「さわらないこと」が条件です。

他学年の児童たちが興味津々で観察しています。こちらは2年生。「タバコの水は全然育たないじゃん。体に悪いんだね。」と発言しています。真名子小みんなの学びが深まりました。

 

 

 

6年保健「飲酒の害」

 

 6年生の体育科保健領域で「飲酒の害」という学習があります。内容の特徴から、養護教諭が授業を行いましたので紹介します。

 

 この学習では、保護者様から同意を得て、パッチテストを行いました。消毒用エタノールを付けた絆創膏を、7分間うでに貼り、皮膚の色の変化を観察する実験です。

 クラス一同、この実験を楽しみにしていたようで、絆創膏をはがすまでの待機時間は自然と笑みがこぼれます。

 

 

 

 そして、7分間を知らせるストップウォッチの音と同時にはがします。

 

 

 

 皮膚の色が赤く変わった人を「赤チーム」、色が変わらなかった人を「白チーム」として、人数を数えていきました。

 

 「赤チーム」の人も、「白チーム」の人も、飲酒に対する危険は潜み、前者は急性アルコール中毒、後者はアルコール依存症などの注意が必要と言われています。この実験で、自分たちがどのタイプなのかを見極め、飲酒が及ぼす害について詳しく学んでいきました。

 

 

 

 まとめとして、飲酒には「すぐに体に現れる害(分単位)」と「じわじわと体に現れる害(年単位)」があること、未成年の飲酒は法律で禁止されていることを確認しました。

 

 児童たちが飲酒の誘いを断ることができるかどうか、ロールプレイで養護教諭がしつこく誘いました。すると、法律や、体への影響を理由に挙げ、毅然とした態度で全員が断ることができました。今日の学習がしっかりと身に付いていて、頼もしかったです。

 

 

「健康集会」

 12月6日(水)、健康委員会主催による健康集会が行われました。インフルエンザの流行で、2週間以上延期しての実施となりました。無事に開催できる喜びを噛みしめながら、健康委員会の児童たちは進行します。

 

 今年度のテーマは「心の健康」です。自分や友達を大切にし、自己理解と他者理解を深め、温かい関係を築くためのゲームを企画しました。

 

 

 

 最初のゲームは「バースデーリング」です。ひとこともしゃべらずに誕生日の順に並び、全員で1つの輪を作ります。低学年にとっては難易度の高いゲームですが、ここは6年生がリーダーシップを発揮して、きれいに誕生日順に並ぶことができました。先生方も入り、みんなで一体感や所属感を感じました。非言語コミュニケーションは、感受性を高めます。

 

 

 

 次のゲームは「トラストウォーク」です。2人組になって1人が目を閉じ、目を開けている人の誘導で体育館を歩きます。手をつないだり、腕を組んだり、後ろから支えたりしながら、相手を信頼して体を委ねます。最初は目をつぶることに抵抗のあった児童たちも、だんだんと相手に対して信頼感・安心感を抱くことができました。

 

 

 

 

 

 最後のゲームは「さいころトーキング」です。真名子っ子班に分かれて、順番にさいころを転がし、止まったテーマについて自己表現を行います。さいころの目は、①好きな食べ物、②好きな色、③好きな動物、④好きな勉強、⑤好きな先生、⑥好きなアニメ、です。各班を回ってみると、友達の発表には必ずうなずき、「いいね!」「自分も好きだよ!」など、共感の言葉をかけていました。すばらしいですね。

 

 

 

 集会後の振り返りシートを見ると、

 

 ・バースデーリングでは6年生が指文字で示してくれたのでわかりやすかった。

 ・みんなの誕生日がわかったので、その日にお祝いできたらいいなと思った。

 ・自分の好きなものを言って、みんなにわかってもらうといい気持ちになった。

 ・目を閉じても歩けたのは、友達が親切に押してくれたからだと思った。

 

 など、温かい感想にあふれていました。今週は人権週間でもあります。友達同士の関わりから自己肯定感を高めることができている真名子小の児童たちに、じんわりと胸が熱くなりました。

 

 

3年保健「体のせいけつ」

 3年生の体育科保健領域で、「体のせいけつ」という授業があります。単元の特徴から、養護教諭が授業を行いました。

 

 実はこの授業を行う3日前、児童たちにある実験を依頼していました。寒天培地に「手洗いなしの手」、「流水のみで洗った手」、「石けんでしっかり洗った手」の3種類をくっつけてもらいました。そして養護教諭が湯たんぽを使って3日間培養し、授業がスタートです。

 

 

 

 

 

 授業では、人はどんなときに体や衣服がよごれるかを聞き出し、よごれたときにどんな気持ち(感覚)になるかを確認し、清潔にする方法を出し合っていきました。そして、見た目がよごれていなくても、どうして手を洗うのかを考えていきました。

 

 

 

 そのときに、ジャーーーン!!!3日間培養した寒天培地が登場しました。せっかくなので教卓に並べ、至近距離で見てもらうことに・・・

「え~~っ!!」「うわぁ~~っ!!」と、児童たちの驚きがこだまします。

 

 

 

 

 

 「手洗いなしの手」と「流水のみで洗った手」は、肉眼で確認できるほど細菌が繁殖し、寒天培地の色が変わってしまいました。一見よごれて見えない手でも、こんなに細菌がいることがわかりました。「石けんでしっかり洗った手」は、さほど細菌が繁殖しなかったことから、日ごろから石けんを使った丁寧な手洗いが必要だと認識できました。

 

 

 

 これからの季節は感染症予防のため、丁寧な手洗いは欠かせませんね。

 他にも、体を清潔にしたり、着替えたり、衣服の洗濯をしたりすることは、人との関わり(迷惑をかけない)のために大切だという意見が出ました。さすが3年生!!周囲の人の気持ちも客観的に考えられるようになってきました。有意義な学習ができました。

 

 

 

 

 

 

5年「児童生徒のための救命手当短時間プログラム」

 5年生の体育科保健領域の一環で、心肺蘇生法とAEDの使い方を学ぶため、日赤指導員の先生をお招きしました。

 

 

 

 倒れている人がいたら、安全確認のもと、勇気を出して声をかけます。

 

 

 

 

 

 助けを呼び、119番通報とAEDを依頼します。その間、休みなく胸骨圧迫を行います。今回は2人組になり、胸骨圧迫の交代の仕方も教えていただきました。「1,2,3,ハイ!」の掛け声をし、手際よく交代できました。絶え間ない胸骨圧迫は重労働なので、こうして交代できると、より効果的に救命につながります。

 

 

 

 代表の児童にAEDの装着を行ってもらいました。1人の児童がパッドを装着している最中は、もう1人の児童が胸骨圧迫を行っています。「離れてください!」の音声で周囲にも注意を促し、電気ショックです。

 

 

 

 大変よくできました。今日の学習で、心肺蘇生法はもちろんのこと、生命尊重と互助の精神を学ぶことができました。指導員の先生、5年生に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

5年「けがの手当」

 5年生の体育科保健領域で「けがの手当」という授業があります。単元の特徴から、養護教諭が授業を行いました。この授業は、けがの手当の方法を考えたり、選んだりすることをねらいとしています。

 

 今回は、担任がサッカーをして転び、すりきず・ねんざ・鼻血が発生したという設定で、児童たちが実習を行いました。ひどく痛がる(演技をする)担任の様子に、児童たちは緊張気味でしたが、「大丈夫ですか、どうしたんですか?」と声をかけ、グループで協力し合って救急用品を選び、担任を手当していました。

 

 

 

 

 

 

 

 学校生活以外でも、けがは起こります。今回の実習を思い出し、落ち着いて、自分でできる手当を行いたいですね。

先生方のお勉強

 

 先日、「養護教諭不在時の対応」についての職員研修を行いました。養護教諭は、宿泊学習や修学旅行の引率など、泊を伴って保健室を空けることがあるため、先生方は救急処置や連携について学んでおく必要があります。今回は、11月の宿泊学習に備えて研修を持ちました。

 

 

 

 いくつかの負傷事例をもとに、処置の仕方や連携方法を、クイズ形式を取り入れながら学びました。事故が起きないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしです。児童の健康・安全を守るため、必死にメモを取る先生方に使命感を感じました。

 

 最後に、実技を学んで終了です。「給食中に、児童がパンをのどに詰まらせた」という設定で、背部叩打法と腹部突き上げ法を訓練しました。事故は未然防止が最も大切なので、今後も気を引き締めて職務を遂行していきます。

 

 

がん教育

 がんについて正しく理解し、健康と命の大切さを主体的に考えることをねらいとし、6年生で「がん教育」を実施しました。

 

 講師は、本校の卒業生であり、学校医を務める高橋洋先生です。

 

 

 がんは、全身のいろいろなところにでき、それに伴って症状が出現する場合と、無症状の場合があることを学びました。日本人の平均寿命が延び、長生きすることによって増加した病気であることも知りました。

 予防についても触れ、バランスの良い食事や食べ過ぎに気を付けること、過度の飲酒を控えることや、禁煙、運動などが大切であるとわかりました。がん検診での早期発見も推奨くださいました。

 熱心にメモを取りながら、高橋先生の講話に聞き入る6年生たち。きっと家族の皆さんにも、今日の学びを伝達することでしょう。

 高橋先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

 

西方地区地域学校保健委員会の開催

8月24日(木)、西方地区地域学校保健委員会を開催しました。

 

地域学校保健委員会とは、西方小・真名子小・西方中の学校保健を推進するための会合で、規約に基づき年に1回開催されています。

 

 

報告事項として、西方地区の児童生徒の身体計測の平均値、健康診断結果について共通理解したあと、5月に実施した「生活見直し週間」の集計結果を発表しました。項目は、就寝時間・起床時間・1日における歯磨きの回数・家庭学習時間の4項目です。

 

 

その後、生活見直し週間の4項目の課題について、各班でグループ協議を行いました。議題は、「より良い生活習慣を確立していくために、学校・家庭・地域でできることは何か」です。

 

 

 

 

1班からは、「余裕をもって朝を過ごせるように、啓発・指導すること、家庭学習時間の確保、(地域主催による)長期休業時のラジオ体操の実施」との発表がありました。

 

2班からは、「生活習慣に関する情報提供や個別指導の実施、子どもと保護者が一緒に就寝すること、交流学習を通して小学生が中学生の生活を参観すること」との発表がありました。

 

3班からは、「中学校での歯磨きタイムの位置づけ、メディア視聴のルールの確立、地域におけるあいさつ推進(見守り・非行防止)」との発表がありました。

 

本会の開催を受け、今年度事務局(西方中)校医、菅野訓子先生は、平成11年のデータと令和5年のデータを比較すると、西方地区は肥満が大幅に減少したとご教示くださいました。生活習慣については、解決方法が難しいテーマであるので、学校・家庭・地域との連携は必須であると助言されました。

 

 

事務局(西方中)歯科校医、小堀雅史先生は、長期休業中にリズムが乱れやすくなるので、休業中の指導の必要性について言及されました。生活見直し週間の調査結果から、就寝前の歯磨きがよくできていることに触れ、夜食を防止するために就寝時間を早く設定することをご指導くださいました。ゲームやSNSに夢中になり、歯を磨くまでに時間がかかったり、忘れてしまったりしないよう、メディア視聴の注意についても助言されました。

 

 

有意義な意見交換ができました。今後も西方地区の児童生徒の、望ましい生活習慣確立のために、学校・家庭・地域での連携を強化していきたいと思います。校医の先生をはじめとするご参加の皆様、ありがとうございました。

 

 

薬物乱用防止教室

 夏休みを目前に控え、5・6年生を対象に薬物乱用防止教室を行いました。講師は、学校薬剤師の山中好夫先生です。

 

 

 薬は、効果がうまく発揮されるよう、形や溶け方に工夫が施されています。水を含むと瞬時に溶けるものもあれば、効果を長時間持続させるために、ゆっくりと溶けるものもあります。

 

 本来、水で飲むべき薬に、緑茶や炭酸水を混ぜたらどうなるか実験をしました。薬を入れた緑茶はあっという間に黒く濁り、炭酸水は気泡が立ってコップからあふれ出てしまいました。

 

 

 これが体の中で起こってしまったら、なんと苦しいことでしょう。薬は必ず水で飲みましょうね。

 

 未成年者による飲酒・喫煙の害についても学び、実際に誘いを「断る」練習もしました。養護教諭が「誘い役」を演じ、あえてしつこく酒をすすめます。

 

 「暑いから飲んですっきりしよう・・・」

 「高学年なら、体も大きくなってきたし、大丈夫だよ」

などなど、言葉巧みな誘いを繰り返しますが、児童たちは学習の成果を発揮し、きっぱりと断ることができました。

 

 夏休みは遠出をしたり、交友関係が広がったりと楽しみがいっぱいですが、いつ、どのタイミングでこうした誘いを受けるかわかりません。飲酒・喫煙・違法薬物は、「ダメゼッタイ」です!

 

 山中先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

 

 

 

 

歯科保健活動

 6月中に実施した歯科保健活動についてご紹介します。

 

 2年生「歯のみがきかた」

 奥歯がむし歯になりやすいこと、永久歯には生える順番があることを、児童たちは口内地図から導き出していました。そして染め出しを行い、歯みがきの苦手ポイントを確認し、効果的なブラッシング方法を体得することができました。

 

 3年生「よい歯にかわれ」

 3年生の歯科検診結果を見ると、全学年の中で、最も乳歯と永久歯の混在が著しいことがわかりました。3年生の口内は、でこぼこしていてみがきづらい状態です。養護教諭が「人生で一番、歯みがきを頑張らなくてはいけないのは今だね」と声をかけると、いつになく張り切ってみがき始める3年生たち。夏休みも1日3回、頑張りましょうね。

 

    

 

 

 

 4年生「かむことの秘密をさぐろう」

 授業内で「あたりめ(するめいか乾製品)」をかみ、あごの動き、唾液の出方、あたりめの様子を観察する実験をしました。「10回かむ場合」、「30回かむ場合」、「60回かむ場合」の3パターンを行い、かむ回数が増えるほど、唾液がしっかり出て、あたりめが柔らかくなるのを体感しました。私たちはよくかむことで、さまざまな病気を予防できます。日々の食事で心がけたいですね。

 

 

 6年生「歯周病を予防しよう」

 第二次成長期に分泌されるホルモンの影響で、高学年は歯肉炎になりやすいといわれます。今回は、手鏡持参で登校してもらい、歯肉のセルフチェックを行いました。幸い、歯肉炎傾向の児童はいませんでしたが、毎日の丁寧なブラッシングが欠かせないことはしっかりと伝わったようです。これからも口腔衛生に努めましょう。

 

 

地域人材による水難救助訓練

 5月31日(水)、地域にお住まいの落合聡様と坂本康子様を講師としてお招きし、水難救助訓練(職員研修)を行いました。ねらいは、水難事故を想定し、職員が協力して素早くプールから引き上げ、心肺蘇生を行うことです。

 

 最初に、坂本康子様から、おぼれさせないための目視ポイントや、ヘルパー・ビート板の正しい使い方について講義を受けました。

 

 

 

 練習ごとに人数確認を行うことや、水に浮いたときの立ち上がり方(膝を前に引き寄せて立つ)、遊び時間にヘルパーを使わせないことなど、多くのポイントをご指導いただきました。

 

 次に体育館へ移動し、床をプール、ステージをプールサイドに見立て、引き上げ訓練を行いました。今回は、協力児童に依頼し、児童を床からステージへ引き上げてみました。

 

 

 

 

 

 水中は浮力が効きますが、陸に上がる瞬間はけっこうな重みを感じます。体格に応じて引き上げ方にもテクニックが必要でした。

 

 

 

 その後、心肺蘇生法とAEDの使い方を落合聡様から教わりました。小学生を想定した訓練なので、小児用のレサシアンも用意し、成人用との違いを体感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 感染症対策のための人工呼吸の省略など、近年変更となった点についてもご指導いただきました。

 

 最後に、今日の研修のまとめとして、「引き上げ救助からの心肺蘇生」を一連の流れで実践しました。職員一同、身の引き締まる思いで向き合います。

 

 

 

 

 

 大変有意義な研修の機会となりました。落合様、坂本様、このたびはどうもありがとうございました。

歯科講話

 6月の歯と口の健康週間を前に、校医の鎌田俊介先生をお招きし、歯科講話を行いました。

 

 

 今年度は酸蝕歯(さんしょくし)についてのお話があり、ダラダラとご飯やおやつを食べ続けることの危険性をご指導いただきました。食べるときはしっかり食べ、メリハリのある食習慣を身に付けたいですね。

 

 また、耳たぶ回しの体操を行いました。歯の食いしばりによるコリや緊張を緩和させる効果があるとのことです。youtubeでもやり方を見られるそうなので、ぜひご覧になってみてください。

 

 

 ↑ 暗くてわかりづらいかもしれませんが、鎌田先生と一緒に気持ちよく耳たぶを回す子どもたちです。

 

 

 鎌田先生、貴重なお話をいただきありがとうございました。

5年保健「けがの手当」

 5年生の体育科保健領域で、「けがの防止」という単元があります。今日はその中の「けがの手当」という学習を養護教諭と行いました。

 

 まず「真名子小けがマップ」を観察し、本校ではどこで、どのようなけがが多いのか傾向をつかみます。

 

 

 

 次に、けがをしたときにどうするかを考えます。軽いけがの場合は、自分でできる手当をする、大けがを目撃した場合は、すぐに大人に知らせ119番通報をすることを学びました。

 

 スライドで、自分でできる手当てを学んだ後は、メインの実習に入ります。

 

 

 

 担任が転倒して、擦り傷と鼻血とねんざを負った設定です。5年生みんなで協力して担任を手当します。

 

 擦り傷の手当は、患部を丁寧に洗い流し、清潔なハンカチやガーゼで圧迫します。

 

 

 

 こちらは、鼻血の手当てに使える道具を物色中です・・・うまく選べるかな・・・?

 

 

 

 

 

 お見事!ガーゼで鼻根部を圧迫し、上から氷のうで冷やすことができました。

 

 ねんざの手当は、クッションを使って患部を心臓より高く上げ、冷却しました。

 

 

 

 5年生みんなの協力で、無事に担任へ手当が施されました!優しいみんなでよかったです。

 

 けがをしたときは、その種類や程度を判断し、自分でできる手当をしたり、大人に知らせたりすることが大切です。適切な手当の方法を考えたり、選んだりできるようにしましょう。

 

 今後の学校生活・私生活で、今日の学習が生かされるとよいですね。

 

 

6年保健「感染症の予防」

 6年生の体育科保健領域の2時間目です。今回は「感染症の予防」についてです。

 

 病原体(菌・ウイルス)の体の中への入り方を学びます。

 

 

 

 これは、せきやくしゃみをした場合の飛沫が飛ぶ距離を、ひもを使って再現したものです。最後尾の児童の座席を越えたところまで、ひもは伸びました。病原体は、空気中から入る場合と、手や食べ物等から入る場合がありますね。

 

 

 

 予防の仕方を短冊に書き、黒板に貼り付けて分類しました。感染症の予防は、「病原体を体の中に入れないこと」、「体の抵抗力を高めておくこと」が大切だと学びました。

6年保健「病気の起こり方」

 6年生の体育科保健領域の中に、「病気の予防」という単元があります。今回はその中の「病気の起こり方」の学習を、養護教諭と行いました。

 

 授業を分かりやすく進めるために、児童にとって、最も身近な病気である「かぜ」を取り上げ、どんな原因が関わってかぜを引くのか、掘り下げて学んでいきました。

 

 

 

 

 

 病気は、病原体(菌・ウイルス等)、体の抵抗力、生活の仕方、環境などが関わり合って起こることを学びました。現在は、感染症流行のハイシーズンです。学習後の6年生たちの表情は、キリリと引き締まっていました。

西方地区地域学校保健委員会

 12月22日(木)、西方地区地域学校保健委員会を開催しました。

 

 地域学校保健委員会とは、西方小・真名子小・西方中の学校保健を推進するための会合で、規約に基づき年に1回開催されています。

 

 

 

 報告事項として、身体計測の平均値、健康診断結果について共通理解したあと、コロナ禍における各校の様子を発表しました。黙食、手洗い・消毒、リモート授業、体調チェック票などがその一例です。

 

 

 

 その後、各班でグループ協議を行いました。議題は、「アフターコロナを見据えて、学校・家庭・地域でできることは何か」です。

 

 1班からは、「ステイホームで増えつつあるメディア視聴時間について、幼いうちから家庭内でルールを設ける」と発表がありました。

 2班からは、「登下校や屋外運動時など、マスクをしなくてもよい場面について、学校だけでなく、家庭や地域の方も声をかけていく」との発表がありました。

 

 

 

 本会の開催を受け、今年度事務局(真名子小)校医、高橋洋先生は、SNSを含めたゲームのやり過ぎで、情緒障害を引き起こす可能性について触れました。またコロナ禍になり、マスク着用や、人との関わりが減少したことで、コミュニケーション能力低下が懸念されていると助言されました。

 

 

 

 事務局(真名子小)歯科校医、鎌田俊介先生は、丁寧な歯みがきを継続し、口内環境を清潔にすることで、感染リスクを低くすると助言されました。ウイルスは唾液腺で増加するため、ブクブクうがいの効能についても指導いただきました。また、飛沫を飛ばさないようにする「口閉じ歯みがき」についても紹介くださいました。

 

 

 

 その他、黙食の緩和について、出席された校医の先生からアドバイスをいただきました。今後の感染動向を見て、アドバイスを元に検討していけたらと思います。

 

 

 

 有意義な意見交換ができました。校医の先生をはじめとするご参加の皆様、ありがとうございました。

 

 

健康集会

 

 健康委員の児童が主催する、健康集会を行いました。

 

 

今年度も「真名子っ子感染症対策本部」を設置し、自分たちが出演するパワーポイントで感染症予防を呼びかけます。

 

 

 

マスクをしないでくしゃみをすると、その飛沫は5メートルにも及びます。5メートルのひもをくくりつけたお手玉を阿部先生が投げ、誰の席まで届くのか実演しました。「きゃー!!」「え~~!?」児童たちの驚く声が聞こえます。

 

 

健康委員が手本を見せ、手洗い指導です。全校児童がエア手洗いに励みます。

 

 

エア手洗いをした後は、ハンカチで拭き取ります・・・が、ここで抜き打ちハンカチチェックです。

 

 

残念、全児童のハンカチがそろうのはまた今度です。みなさん、ハンカチは衣服のポケットに入れましょうね。

 

うがいは「まほうのうがい」を復習しました。上を向いて「ま~~ほ~~」と唱えます。

 

 

いよいよ12月。寒さも本番です。健康集会の発表を生かし、真名子地区を感染症から守りましょう。

 

 

 

1年学活「かぜたいじ」

 11月15日(火)4時間目、1年生の学活で「かぜたいじ」の学習をしました。この時間でクラス全員が、「手洗い名人」になることが目標です。手洗いチェッカーを利用し、洗い残しを肉眼で確認しながら学習を進めました。

 

 

 

1年生の洗い残しゾーンは、ダントツで「つめ」でした。つめ先だけでなく、皮膚との境目にもびっしりと汚れがたまっていました。日頃からつめは短く切っておき、指先を意識した手洗いが大切ですね。

 

令和3年度の健康委員の児童が編集したパワーポイント、「コロナに負けないンジャー」を見ながら、正しい手洗いを学んで、いざ実践です。

 

 

 

1年生全員が、きれいな手に生まれ変わりました。保護者の皆さん、今夜はお宅の「手洗い名人」からぜひ手洗いを教わってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

地域人材による「がん教育」

がんについて正しく理解し、健康と命の大切さを主体的に考えることをねらいとし、6年生で「がん教育」を実施しました。

 

講師は、真名子地区の開業医で、本校の校医でもある高橋洋先生です。

 

授業の冒頭では、日本人の平均寿命の伸びに触れ、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっていることを学びました。

 

私たちの体は、約60兆個の細胞でできています。しかし、正常細胞が何らかの要因でがん細胞となり、それが増え続けると「がん」になります。要因は、生活習慣であったり、家系的であったり、ウイルス性であったりとさまざまです。

 

 

がんは、健康診断などで早期発見し、早期治療をすることで、大幅に生存率が高まります。また、バランスの良い食事、適度な運動、禁煙などに留意することで、発症率を下げることも可能です。

 

 

 

最後に、高橋先生が40年ほど前に診ていた白血病(血液のがん)の中学生のお話です。亡くなる直前にSL機関車を見に行き、おみやげとして高橋先生にペン立てを買ってきてくれたそうです。上の写真のペン立ては、当時の気持ちを忘れないようにと、今でも高橋医院の診察室に置いてあるそうです。

 

高橋先生、ご多用の中、貴重なお話をありがとうございました。