日誌

6年保健「喫煙の害」

 6年生の体育科保健領域で「喫煙の害」という学習をしました。

 

 この日のために6年生は、保健室でカイワレ大根を育てていました。1つは水道水で育て、もう1つはタバコの水溶液で育てました。そしてこの成長の様子を、1日ごとに撮影してもらいました。

 

 

 

 児童たちが撮影した写真は、養護教諭がスライドショーに編集してお披露目です。せっかくなので、スクリーンの目の前に集合して、じっくりと見てもらいました。

 

 

 

 結果は一目瞭然。水道水のカイワレ大根はすくすくと伸びるのに対し、タバコ水のカイワレ大根はほとんど伸びません。タバコ水の中には、発芽すら難しい状態の種まであります。

 

 これが自分の体内だったらどうなるかを考えてもらいました。

 

 子どもがタバコを吸うと・・・

・身長や体重が増えなくなる(成長不良)

・けがや病気をしたときに回復が遅くなる

 

 などのイメージができたようです。

 

 その他にも、喫煙には「すぐに体に現れる害」と「じわじわと体に現れる害」があることや、受動喫煙についても学びました。煙を吸い込んだだけでも害が及ぶため、大勢の人が集まる場所や、子どもが利用する場所では、禁煙とするところが増えてきました。児童たちは、禁煙マークがどんな施設にあるか、たくさん発表してくれました。また、未成年者喫煙防止法にも触れ、未成年者を喫煙の害から守るための仕組みも知りました。

 

 児童たちが成人したとき、自分や周囲の人の健康や安全を考えて、喫煙の有無を選択できるように、今日の学習がその一助となればと願っています。

 

〈授業後・・・〉

 6年生が育てたカイワレ大根を、保健室前の廊下に展示してみました。もちろん、「さわらないこと」が条件です。1年生がさっそく見に来ました。すかさず解説する6年生が現れます。食い入るように説明を聞く1年生。こうして、6年生の学びが下学年にもつながってゆくのでした。