日誌

カテゴリ:保健室より

5年「けがの手当」

 5年生の体育科保健領域で「けがの手当」という授業があります。単元の特徴から、養護教諭が授業を行いました。この授業は、けがの手当の方法を考えたり、選んだりすることをねらいとしています。

 

 今回は、担任がサッカーをして転び、すりきず・ねんざ・鼻血が発生したという設定で、児童たちが実習を行いました。ひどく痛がる(演技をする)担任の様子に、児童たちは緊張気味でしたが、「大丈夫ですか、どうしたんですか?」と声をかけ、グループで協力し合って救急用品を選び、担任を手当していました。

 

 

 

 

 

 

 

 学校生活以外でも、けがは起こります。今回の実習を思い出し、落ち着いて、自分でできる手当を行いたいですね。

先生方のお勉強

 

 先日、「養護教諭不在時の対応」についての職員研修を行いました。養護教諭は、宿泊学習や修学旅行の引率など、泊を伴って保健室を空けることがあるため、先生方は救急処置や連携について学んでおく必要があります。今回は、11月の宿泊学習に備えて研修を持ちました。

 

 

 

 いくつかの負傷事例をもとに、処置の仕方や連携方法を、クイズ形式を取り入れながら学びました。事故が起きないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしです。児童の健康・安全を守るため、必死にメモを取る先生方に使命感を感じました。

 

 最後に、実技を学んで終了です。「給食中に、児童がパンをのどに詰まらせた」という設定で、背部叩打法と腹部突き上げ法を訓練しました。事故は未然防止が最も大切なので、今後も気を引き締めて職務を遂行していきます。

 

 

がん教育

 がんについて正しく理解し、健康と命の大切さを主体的に考えることをねらいとし、6年生で「がん教育」を実施しました。

 

 講師は、本校の卒業生であり、学校医を務める高橋洋先生です。

 

 

 がんは、全身のいろいろなところにでき、それに伴って症状が出現する場合と、無症状の場合があることを学びました。日本人の平均寿命が延び、長生きすることによって増加した病気であることも知りました。

 予防についても触れ、バランスの良い食事や食べ過ぎに気を付けること、過度の飲酒を控えることや、禁煙、運動などが大切であるとわかりました。がん検診での早期発見も推奨くださいました。

 熱心にメモを取りながら、高橋先生の講話に聞き入る6年生たち。きっと家族の皆さんにも、今日の学びを伝達することでしょう。

 高橋先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

 

西方地区地域学校保健委員会の開催

8月24日(木)、西方地区地域学校保健委員会を開催しました。

 

地域学校保健委員会とは、西方小・真名子小・西方中の学校保健を推進するための会合で、規約に基づき年に1回開催されています。

 

 

報告事項として、西方地区の児童生徒の身体計測の平均値、健康診断結果について共通理解したあと、5月に実施した「生活見直し週間」の集計結果を発表しました。項目は、就寝時間・起床時間・1日における歯磨きの回数・家庭学習時間の4項目です。

 

 

その後、生活見直し週間の4項目の課題について、各班でグループ協議を行いました。議題は、「より良い生活習慣を確立していくために、学校・家庭・地域でできることは何か」です。

 

 

 

 

1班からは、「余裕をもって朝を過ごせるように、啓発・指導すること、家庭学習時間の確保、(地域主催による)長期休業時のラジオ体操の実施」との発表がありました。

 

2班からは、「生活習慣に関する情報提供や個別指導の実施、子どもと保護者が一緒に就寝すること、交流学習を通して小学生が中学生の生活を参観すること」との発表がありました。

 

3班からは、「中学校での歯磨きタイムの位置づけ、メディア視聴のルールの確立、地域におけるあいさつ推進(見守り・非行防止)」との発表がありました。

 

本会の開催を受け、今年度事務局(西方中)校医、菅野訓子先生は、平成11年のデータと令和5年のデータを比較すると、西方地区は肥満が大幅に減少したとご教示くださいました。生活習慣については、解決方法が難しいテーマであるので、学校・家庭・地域との連携は必須であると助言されました。

 

 

事務局(西方中)歯科校医、小堀雅史先生は、長期休業中にリズムが乱れやすくなるので、休業中の指導の必要性について言及されました。生活見直し週間の調査結果から、就寝前の歯磨きがよくできていることに触れ、夜食を防止するために就寝時間を早く設定することをご指導くださいました。ゲームやSNSに夢中になり、歯を磨くまでに時間がかかったり、忘れてしまったりしないよう、メディア視聴の注意についても助言されました。

 

 

有意義な意見交換ができました。今後も西方地区の児童生徒の、望ましい生活習慣確立のために、学校・家庭・地域での連携を強化していきたいと思います。校医の先生をはじめとするご参加の皆様、ありがとうございました。

 

 

薬物乱用防止教室

 夏休みを目前に控え、5・6年生を対象に薬物乱用防止教室を行いました。講師は、学校薬剤師の山中好夫先生です。

 

 

 薬は、効果がうまく発揮されるよう、形や溶け方に工夫が施されています。水を含むと瞬時に溶けるものもあれば、効果を長時間持続させるために、ゆっくりと溶けるものもあります。

 

 本来、水で飲むべき薬に、緑茶や炭酸水を混ぜたらどうなるか実験をしました。薬を入れた緑茶はあっという間に黒く濁り、炭酸水は気泡が立ってコップからあふれ出てしまいました。

 

 

 これが体の中で起こってしまったら、なんと苦しいことでしょう。薬は必ず水で飲みましょうね。

 

 未成年者による飲酒・喫煙の害についても学び、実際に誘いを「断る」練習もしました。養護教諭が「誘い役」を演じ、あえてしつこく酒をすすめます。

 

 「暑いから飲んですっきりしよう・・・」

 「高学年なら、体も大きくなってきたし、大丈夫だよ」

などなど、言葉巧みな誘いを繰り返しますが、児童たちは学習の成果を発揮し、きっぱりと断ることができました。

 

 夏休みは遠出をしたり、交友関係が広がったりと楽しみがいっぱいですが、いつ、どのタイミングでこうした誘いを受けるかわかりません。飲酒・喫煙・違法薬物は、「ダメゼッタイ」です!

 

 山中先生、貴重なお話をありがとうございました。