教育研究所ニュース

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学級づくりパワーアップ学習会②

夏休み期間中ということで、いつもより早い時間に研修会を実施しました。まだ外は明るい時間です。オンラインでの実施になってしまい、話し合いが進むか心配しましたが、杞憂でした。部屋から漏れ聞こえる担当者たちの声が、議論の熱さを物語っていました。悩みを共有して、2学期へのエネルギーをチャージできた先生が多かったように感じました。

  

・生徒の実態に応じ、様々な自分を使い分けながら対応に当たることの重要さを学びました。教師としてルールを守らせようと厳しく律する場面が必要なときもあれば、1人の人として生徒の気持ちに寄り添い、背中を押す場面も必要だと感じました。自分の中に「生徒はこうあるべき」という固定観念があり、それを押し付けてしまっていたのかもしれないと反省しました。焦りもあったかもしれません。教員側の世界と子供側の世界の両方から物事を見ることができるよう、冷静に1歩引いて学級経営を行いたいです。2学期から仕切り直しができるよう頑張ります。

・学力を向上させなければと一学期を反省しましたが、教師が焦って詰め込もうとしてはいけないこと、教師の焦りは子どもに伝わることを感じる事ができました。子どもが困っているときは、子どもと同じ側に立って、対面ではなく同じ方向を向く視点が大切だと学びました。

 

・グループに別れてディスカッションするなかで、不登校生徒への対応、学力向上についてなど、同じような悩みをもつ先生方と話し合うことができ大変勉強になりました。特に学力向上に関しては、保健体育の授業の中で学力向上を意識して取り組んでいたことはなかったのですが、話をしていくうちに、今授業で取り組んでいるグループでの学びあいや、言葉にして表現・発表することが他教科の学びにつながっていることが分かりました。結果には直結しないかもしれませんが、自信をもって続けていこうと思えました。不登校生徒への対応に関しては、松本先生の「あちら側とこちら側」という言葉にとても納得がいきました。あちら側とこちら側を行き来できるような、視点をたくさんもった教員を目指していきたいです。

・小学校、中学校の先生もそれぞれ悩みながら学級を作っていることが分かりました。特に、同じグループのある先生はまわりとの指導のラインの線引きが難しいと話されており、異動したばかりの時にどのようにまわりの先生と連携をはかるのか。担任だけが学級を作るのではなく、学級にかかわる全職員が協同して学級を作っていくものである一面も感じ取れました。

 

・校種の違う先生方とのグループだったので、貴重なお話を聞くことができました。学年(年齢)関係なく、同じような課題を抱えていることもあり、それぞれの学校・学級で行っている取り組みを知ることができ、参考にしたいと思いまいました。また、改めて子ども達の成長は、子ども達同士の関わりから得るものも多いと感じたので、2学期も子ども達をつなぐ支援、やってみたいと感じる仕掛けづくりを進めたいと思いました。そのために、夏休みにしっかりリフレッシュしたいと思います。

かかわりスキルアップセミナー③

感染症の状況を踏まえてオンラインでの研修会となりました。研修の様子を写真にすると物寂しい感じがします。しかし、中身の濃い研修となりました。

 

 

 

 

・何か問題と思うことが起こった時、それを自分と子どもの成長のチャンスだと捉えることは大切だと思いました。また、根本的な原因を探ること、自分1人の視点ではなく同僚の先生方に協力いただき広い視野でみて正解を押し付けないことも大切だと思いました。

 

・どのように関わったらよいか悩んでいる児童に対して悩みを共有することができました。ほかの先生方の実践や考え方を聞き、自分の関わり方のヒントを得られた気がします。また、これまでしてこなかった見方を知ることができて、2学期に向けて自分の学級ではどんな声掛けをしていこうか前向きに考えることができました。

 

・配慮の必要な児童への対応、その周囲の児童への対応の大切さを改めて認識しました。同じグループの先生がお話していた、アンガーマネジメントの1つとして「感情の見える化」がありました。自分の感情をメタ認知する方法として有効だと思いました。

 

・小グループで、子どもへのかかわりについて話し合うことができてとても有意義な時間を過ごせました。松本先生とお話しすると、そうだよなあといつも納得してこうすればいいんだと思うことができます。今回も、「こどもの行動としては当たり前」「枠にはめ込んでしまうのが、我々年代」というお話をいただきました。2学期は、通常学級も支援学級も、成長を見ていくために、子供同士のかかわりを大切にしていこうと改めて思いました。

 

・1学期を終えてみて、生徒の成長した面とさらに支援して行く必要性がある面を洗い出すことで、2学期に向けた準備につなげられると思いました。関わりが難しい生徒もそうでないと生徒も、改めてどのように関わるか夏休みを使って考えていきたいと思います。

かかわりスキルアップセミナー②

 今回は講義形式の研修会でした。発達心理検査についてスクールカウンセラーの先生から実践的な話を聞くことができました。検査結果をどのように活用するかが、先生方にとっては大きな課題となっているようです。そのためのヒントがちりばめられた講義でした。

  

・IQの高い子ほどバラつきがあるというお話が印象的でした。今後またWISCに関わることがあれば、結果の活用により力を入れたいです。

 

・WISCの結果を見ただけになってしまっていることを、自分で気づくことができた。ただ算数が嫌いだからできない、ではなくワーキングメモリーが低いからなのか、と考えられるようにしたい。もっと活用して児童は何が苦手なのかを把握し、その児童にあった支援を考えていきたい。

 

・これまで担任した子どもの中にWISCを受けた子もいましたが、解説を聞いてなるほどと思っていただけでした。項目によって、本人の苦手とする部分が分かるということや、それが分かるからこその活用の視点があると改めて感じました。検査を受けさせる意味をもう一度よく考えて、有効に活用していかなければならないと思います。ありがとうございました。

教育研究所 第2回研修会

 第2回研修会のねらいは2つです。ひとつは、各部課の研究テーマを決める、または決めるための道筋を立てることです。もうひとつは、各部会で話し合われている話題について全員で情報を共有するすることです。ねらいが十分に達成できる研修となりました。研究所員の先生方のコミュニケーション能力の高さを実感しました。

 

 

 

〔授業づくり部会〕

 今後のテーマでは学びあいを研究することになりました。日頃、学びあいとは具体的にどんなことなのだろう、と私自身悩んでいたので、今回このテーマで様々な意見交換をできることができて大変たのしみです。1から学びなおし、研究していきたいと思います。

 

〔学びに向かう学級づくり部会〕

 本部会の話し合いでは、「安心感がある学級=学びに向かう」という仮定を立て、研究テーマを考えました。授業が成り立つ、学校生活が滞りなく送れる、という根底には、大きく学級が関わっていると思われます。小中という校種を越えた学級経営を目指し、次回実践事例として持ち寄れるよう、また研究を重ねていきたいと思います。

 

〔児童生徒指導部会〕

 今日の話合いでは、前回の話合いを踏まえて、児童・生徒指導について意見を交わした。保護者・児童生徒・教師との「関わり」について、どの学校にも問題や課題があると感じた。多くの意見を交わす中で、今後の研究テーマが決まりつつあると感じた。私自身、共感できる点が多くあり、勉強になった。今後は、今までの話合いを基に、研究テーマを何にしていくか方向性を見出していきたい。

 

〔特別支援教育部会〕

 研究テーマや内容を決めるのに、いろいろな先生方の考えや取り組みを聞くことができて、とても勉強になりました。学年によってさまざまだけど、今すぐにでも取り組めそうなこともあったので、やってみようと思いました。また部会相互の情報交換がとても興味深かったです。どの部会もおおもとの思いは一緒なんだと感じました。それぞれの部会で研究したことを聞くのが今から楽しみになりました。自分たちの部会もテーマをもとにみんなであれこれ話し合いながら、研究していきたいと思います。

授業づくりラウンドテーブル②

2回目のラウンドテーブルは、互いに資料を持ち寄り、時間をかけてじっくり話し合いました。話題は、俳句について、道徳の研究授業に向けて、授業のめあてと振り返りについて等、様々でしたが、意見が飛び交う白熱した議論でした。

 

 

・松本先生もおっしゃっていましたが、「対話」による気付きがたくさんあって、ありがたいなと思いました。俳句について考えを広げられました。子どもたちにも俳句について対話をたくさんさせて、気付きを広げていきたいと思いました。

・俳句の書かせ方について、じっくりと先生方のお話を聞くことができました。今まであまり深く考えていなかったことだったので、先生方のアイディアはどれも新鮮で、なるほど、と思うものばかりでした。今回も、対話の良さを味わいながら、今後の授業づくりに生かせる知識を得ることができました。次回は資料提供担当なので、準備したいと思います。ご意見をお聞きできるのが楽しみです。

 

・今日は、中学校の道徳の教材研究について話し合いました。私が感じたことは、中学校においても、道徳の授業の内容の本質的なことは、小学校と変わらないということです。さらに言うと、小学校で学習した道徳の延長が、中学校の道徳になっているのだなと思いましたので、日々の授業を大切にしたいと思いました。