教育研究所ニュース

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授業づくりラウンドテーブル②

じっくりとお互いに傾聴し合うラウンドテーブル。
今回は話題提供者が資料を持参して、ファシリテーターも参加者自身が務めるというスタイルでした。話題提供者は、教科書や指導案、タブレットなどを持参し、日々の悩みを率直に打ち明けていました。そこに様々な意見を次々に出すことで、次第に解決策が見えてくるようです。帰る頃には参加した先生方がみんな笑顔になっていました。

 
 
 

・今回もICT活用法について、たくさん意見交換ができました。中学生の授業内容を目にして、学習レベルの高い内容でのICT活用について考えましたが、MetaMoJiTeams、その他の機能でもっと便利に「ねらい」に迫れるものがないかと感じました。活用する中でメリット・デメリットを見つけつつ、よい方法を研修や学校内で共有できるように、もっと頑張っていきたいと思います。

 

・「見方・考え方」を働かせた各教科の授業改善の糸口をつかむことができました。特に社会科では各学年のつながりを意識し、どのような考え方を身に付けさせるか?という方向で授業をつくればよいと少し授業づくりが楽に感じることができました。タブレットの使い方では、同じ悩みを共有したり新しい使い方を知ったり、とても有意義な時間となりました。

 

・道徳のことについて話し合いました。ポイントは揺さぶりだと分かりました。道徳で本音を引き出すことが大切だと頭で分かっているけど、実践できないなと思っています。道徳こそじっくり教材研究して、1つの発問に対していろいろなパターンの考えを予想して、自分の引き出しに入れておくようにしたいです。皆さんがどうやって教材研究しているかまで聞けなかったので、やり方や考え方、ポイントを機会があれば聞きたいです。

 

・自分が実践した授業で、分からなかったことやモヤモヤしたことなどを聞くことができてよかったです。道徳の授業について聞いたのですが、価値項目に対して様々なアプローチ方法があり、とても勉強になりました。どんな学習でも「ちょっと面白そう、できそうかも」と児童が思えると、教材との出会いは楽しくなるのかなと思いました。明日からの授業に生かしていきたいです。

 

・今回課題の持参をし、心配な部分、不安な所の確認ができました。板書の意義や役割を再認識することにつながり、黒板の活用について今後も学び、子どもたちにとって意味のある授業・振り返りの素材となる板書をしていきたいです。タブレットの活用も進めていきたいと思います。ありがとうございました。

教育研究所第2回研修会

第2回の研修会は、研究計画立案のための話し合いでした。
市内の先生方の役に立つ研究にするという熱い意気込みがあちこちから聞こえてきました。各部会の研究内容が相互に関係し合っているので、情報交換も行いました。

 
 

〇学びに向かう学級づくり部会

 主にタブレットの活用の仕方について話をした。学校や先生によって活用頻度やレベルに違いがあることも分かったし、共有することでそれぞれの先生の活用の仕方に幅ができたと思う。それぞれ授業で活用してみて感じた課題として、学習(学び)の記録が紙ベースで残らなかったり、タブレットを活用することでコミュニケーションを取らなくなってしまったりすることが挙げられた。学びに向かう学級づくり部会として、コミュニケーションが核となる部分があるので、今後の研究によって活路を見出していきたい。

 

児童・生徒指導部会

 本日は、不登校児童・生徒の事例を持ち寄って話し合いました。指導がうまくいき、状況が改善した事例、うまくいっていない事例があり、聞いているだけでもかなり勉強になりました。今年度のテーマも事例を整理することで見えてきそうなので、そこに力を入れて研究したいと思います。

 

授業づくり部会

 振り返りについて具体的にどういうことを研究するかについて話し合った。振り返りを児童・生徒の学習改善と教師の授業改善に生かす手立てを研究する。それぞれどちらかに視点を当て授業実践をする。それを蓄積したり、研究授業をしたりする。

 

教材開発部会

 既存の教材の見方を変えることで、より子どもたちが思考する授業になることを主眼に話し合いました。どうしても「見取れる=評価できる」と考えるので、評価は切り離すことができないと改めて感じました。多くの実践を集めて、市内の先生方に少しでも参考になる形で何かを伝えられるよう頑張ろうと思いました。

 

特別支援教育部会

 まず、2年間の研究で分かったことを確認しました。次に、対象となる児童・生徒のうまくいっていること、うまくいっていないこと、主体的に学ぶ姿、支援策について話をしました。1年間の見通しを持ち、今後実践の中でうまくいったこと、うまくいかずに困っていることを次回共有していこうと思います。

イングリッシュサロン②

グローバルデーで行うアクティビティーを先生たちが体験しました。
フードコートでお買い物したり、おすすめのお店を紹介したり、日常よくある場面を英語でやり取りしながら活動が進みます。どののグループも楽しそうでした。

 
 
 

・5年生「I’d like pizza.」の単元で、子どもたちが楽しめそうなアクティビティがたっぷりで、私自身もとても楽しめました。メニューを決める前にインタビューして、相手が好きなものをメニューにしたのも、とてもいいアイディアだと思いました。高学年は、内容もたっぷりですが、こういう楽しいアクティビティも取り入れていきたいと思いました。

 

・ALTとの交流の中で、楽しいんで交流・会話することが1番なんだなと思いました。子どもたちと授業をやるときも、楽しむ気持ちを忘れず、一緒にがんばりたいと思いました。

・楽しいアイスブレイクやアクティビティ、すぐに学校の子どもたちにも使えそうなアイディアばかりでした。おもてなしでは、はじめは自分自身も戸惑いながら行いましたが、2度目はスムーズに行うことができました。やはり回数や経験、体験することが多くの学びになるということを実感することができました。とても楽しい時間でした。

 

・話す必然性を感じる場の設定や工夫がされていて、自然と英語を話すことができました。身近な話題から英語を使える場面を見つけていきたいです。

 

・グローバルデーの予習になりました。子ども役で実際にやってみると子どもの視点で活動できるので、子どもがどんな気持ちで活動するのか想像しやすかったです。1つ1つ言い方の確認、言葉、活動を区切ることで、活動しやすくなると思いました。生かしていきたいです。そして、教師側が全力で楽しむこと、緊張して話せない子がいることを知っておくことが大切だと気がつきました。

かかわりスキルアップセミナー①

5月25日(火)、第1回のかかわりスキルアップセミナーを開催しました。
キーワードは心のデトックス。日頃の悩みを語り合い、共有し、解決策を模索する活動です。熱心に活動に取り組んでいたため、あっという間に終了時刻を迎えてしまいました。それでも帰るときには先生方は笑顔になっていました。少しでも心が軽くなって、明日への活力が満ちてきたならうれしいです。


【振り返りより】
・今日は、普段悩んでいたことへの解決の手がかりをいただきました。自分1人では思いつかなかったことなので、明日から早速実践していきたいです。他の方の様々な事例を聞き、皆さんと考えることで支援の幅を広げられたように感じます。楽しく研修会に参加できました。なかなか小学校の先生方のご意見や児童の様子を聞く機会がなかったので、新鮮な気持ちで語り合うことができました。

 

・15分ずつという短い時間の割り当てでしたが、皆さんの話をゆっくり聞くことができ、自分が納得できるアドバイスをいただけたと思います。雑談って楽しいですね。職員室では必要な打ち合わせの時間はとれても、雑談の時間はなかなか取れないので、参加してよかったです。

 

・本日の研修会で、小中学校の先生方や特別支援の先生方とお話ができて、それぞれのお話が聞けて参考になりました。また、私の感じていた悩みも、特別支援の視点からのアドバイスをいただき、明日からまた頑張ろうという気持ちになることができました。また、中学校の話も聞けて、今の指導の成果が見られなくても、中学生で芽を出してくれていれば、やりがいを感じるなと思いました。本日は本当にありがとうございました。

 

・お忙しい中、研修会を計画していただき、ありがとうございました。グループでの話し合いでは、先生方の悩みを聞くことができ、自分だけが悩んでいる訳ではないことを改めて感じました。私としては、小→中→高校を見すえた将来に、今の指導の仕方で大丈夫なのか不安がありましたが、中学校の先生や指導主事の先生のお話を伺うことで、安心感を得ました。これからも、子どもの将来を考えながら教育していく必要性を考え、取り組んでいきたいと思います。

 

・関わりの難しい子や、クラスの中の騒がしい子をはじめとして、どんな子とも保護者とも教師が積極的に関わっていくことが大切だと実感しました。話をするだけでなく、子どもの話に耳を傾けることで、普段なかなか気付けないその子の良さや特性にも気付くことができ、学級づくりにも役立てられそうだなと思いました。同じグループの先生方のお話の中にも新しく知ることや今後のヒントになりそうなことがたくさんあったので、充実した時間を過ごすことができました。

授業づくりラウンドテーブル①

第1回目の授業づくりラウンドテーブルを開催しました。グループで各自が日頃抱えている悩みや疑問、課題としていることを出し合い、じっくりと話し合うことができました。
聞こえてきたテーマは、道徳、小中のつながり、タブレットの活用、授業で勝負するには、などさまざまでした。校種や教科を超えて、様々な角度から意見を出し合ううちに、解決策が見えてきたり、明日への活力がみなぎってきたり、研修が終わる頃には笑顔が増えていたような気がします。



【振り返りより】

・最初の全体自己紹介で、この雰囲気の中、勉強や話し合いができることに楽しみな気持ちをもてた。グループでの話し合いは小学校の先生方の話が新鮮で、「なるほど」の連続だった。今後、タブレットの活用法をもっと学びたい。次回が楽しみです。参加してよかったです。

 

・新学期が始まり、初めての担任で、授業に対する熱意や教材研究の時間が無くなっている自分がいました。ですが、今日研修会に参加し、授業に対する様々な考えをお持ちの先生方を見て、改めて「授業で勝負できる教師になりたい!」と思いました。校種が違う先生からの意見などを聞き、自分にはなかった視点も発見することができました。もっと他の先生方ともお話ししてみたいです。次回も楽しみです。

 

・中学校と小学校の教科書を比較し、小学校の6年間で国語の読む力をここまで向上させなければならないのかと思いました。その一歩目として、今年の1年生にどんな力を付けていくか、改めて考えていかなければと思いました。また、2年生の先生方と話をして、1年生からのつながりを感じることができました。2年生はこんなふうになってほしいという思いを実現できるような1年生の指導をしていけるようにしたいと思いました。

 

・道徳の授業づくりについて相談しました。話してみると、自分の中にはなかったやり方や発想があって、そのやり方でもやってみたいなと思いました。また、自分がやっていたことと同じ考えの先生もいたことがわかって、自信につながりました。中学校の先生の話を聞いて、小学校でやるべきことが少しわかりました。また、小学校で付けたい力、中学校につなぐべきこと、中学校でこうなってほしいなど、そういう話もしていきたいなと思いました。、

イングリッシュサロン①

5/14(金)に第1回目のイングリッシュサロンを開催しました。
今回のミッションは「Japan Tochigi Guideになろう!~会話を楽しみながら、ALTに日本や栃木のよさを伝えよう~」でした。6年生の「Welcome to Japan」のゴールの活動を意識して、参加者の先生方を児童に見立てて活動しました。とても盛り上がり、熱気にあふれていました。



【振り返りより】

・カードマッチングで、絵がなくなるだけで難しさが増して、子どもたちの気持ちがわかりました。とても楽しかったです。Show and Tellでは、写真を見せて話すことで、とてもわかりやすく、会話が弾みました。お世話になりました。

 

・昨年度、一度しか参加できなかったので、緊張していましたが、先生方もALTの皆さんもとても温かくて、楽しい時間が過ごせました。英語でどう言えばいいかなという悩みをALTの先生が優しくフォローしてくださり、たくさんの表現を学べました。「伝わるって楽しい!」という感動を、子どもたちにも伝えられたらいいなと思います。すてきな時間をありがとうございました。

 

・本物の外国人を案内する体験ができて、必然性のある活動でした。グローバルデーなどで活用できるといいですね。My favoriteを紹介することで、伝えたいと追う気持ちが増したし、相手ともコミュニケーションが深まってよかったです。日頃の多忙感を忘れる楽しいひとときでリフレッシュできました。ありがとうございました。

 

・英語で日本(栃木)のことを紹介したりオススメしたりすることは、はじめは「難しそう」「英語話せない」と不安でした。しかし、始まってみると、ジェスチャーやわかる単語をつなぎながら、なんとかコミュニケーションをとることができました。「意味のあるコミュニケーション」ができたとき、達成感と「楽しい!」という気持ちを味わうことができました。ペアで組んだ先生にも助けていただいてよかったです。次回が楽しみになりました。

 

・児童側で授業に参加するというのは初めてのことでした。こうやって指示を出せばいいんだなど、違った視点で勉強ができました。普段、外国語の授業くらいでしか英語を話さないので、単語が全然出なくて大変でした。英語を初めて習う子どもたちはもっと緊張するし、大変なんだと改めて気付けたので、来週にもっと子どもに優しく寄り添って指導ができそうです。とても楽しい時間でした。みなさんの雰囲気があたたかくて安心して参加できました。次回も楽しみです。ありがとうございました。

学級づくりパワーアップ学習会①

 第1回目の学級づくりパワーアップ学習会を開催しました。学級開きを終え、子どもたちのようすがだいぶ見えてきた5月。学級への思いや自分自身への課題などをじっくりと話し合うことができました。うまくいっていることや失敗談などを、時には笑顔になったり、時には考え込んでみたりしながら、明日からの学級に思いを馳せる時間となりました。




【振り返りより】
・同じ環境の先生と悩みを共有することができ、少し心が軽くなったように思います。自分が感じていた違和感を大切に、焦らず適切な行動・指導を行っていきたいです。これからの研修を通して、少しでも悩みが解決するタネを見つけられたらなと思います。

・どの先生も悩んで、いろいろ工夫をして頑張っているのだと感じた。自分も他の先生に負けないように頑張ろうと、改めて思った。これからの研修について、今日のように悩みを話すのもとても良いし、ICT機器など、焦点を1つ決めて話し合っていくのも良いと思った。

・多くの先生と交流できたこと、また悩みについて打ち明けることで、アドバイスをもらうことができました。また明日から、今日の研修を少しでも生かしていきながら、1つでもステップアップできるよう、頑張っていきたいと思います。

・様々な視点でのお話を聞くことができ、大変勉強になりました。自分はまだまだ考え方も未熟で経験もありませんが、生徒にとってよりよい学校生活にしたいという思いは強くあるので、この学習会を通して成長していきたいと思いました。

・新学期が始まり、他の学級の様子も分からないままだったので、同年代の先生方と思いを共有できてよかったです。すぐに解決できるようなことばかりではありませんが、これからの研修を通して、少しずつスキルアップできるのではないかと前向きな気持ちになれました。中学校の先生と話す機会はこれまでなかったので、おもしろかったです。小中のつながりとしても、中学校の先生の困り感を知り、小学校での指導に生かせるのではないかと思いました。まずは気楽に悩みを話せる先生方と出会えて嬉しかったです。
 

教育研究所第1回研修会

 5月10日に第1回研修会実施しました。
今年度は3年間の研究の3年目、まとめの年になります。今年新たに6名の先生方を迎え、25名が5つの部会に分かれて研究を進めます。今回は昨年度までの研究内容を確認し、今年度の研究計画について話し合いました。


【それぞれの部会の振り返りより】
〇 授業づくり部会
 昨年度に引き続き、研究テーマが「振り返り」となった。先生方が今、振り返りについてどのようなことを考えているかを共有できたので、それを生かして今年の研究を方向付けていきたい。生徒たちにも自分たちにもためになるような研究にしていけるようにしたい。

〇 教材開発部会

 部会の中でこれまでの流れを確認して、今年の方向性を話し合いました。先生方の現状に沿った形での研究ができそうなので、自分自身もいろいろと勉強をしていきたいと思います。

〇 学びに向かう学級づくり部会
 昨年度に引き続き、「子どもの多様性を生かし、安心して学びに向かう学級づくりを目指した実践研究」を研究テーマとして取り組むことになりました。今年度はタブレットを授業や学級経営にも生かしていけるよう、研究を進めていきます。どのように活用できるのか、実際に自分たちが使ってみることで様々な活用法を探っていきたいと思います。

〇 児童生徒指導部会

 本年度の研究をしていくにあたり、不登校を出さないための支援策や、改善するための手立てをまとめていき、それを栃木市の先生方に返していけるようにしていこうということになった。
 次回に向けて、新年度始まってからのうまくいった事例や、うまくいかなかった事例をまとめていくこととなった。

〇 特別支援教育部会

 「主体的に学ぶ姿とは」について、もう一度確認し合った。学級開きを行い、その中で特別支援教育の視点で工夫したこと、工夫してみたいことを伝えた。
 今後の研究の見通しをもち、思いを新たに研究をしたい。

授業づくりラウンドテーブル(第5回)開催 12/1(火)

 回を重ねて今回で実質3回目。お互い顔を見知った間柄となり、今回も参加された先生方の授業の資料を持ち寄り、参加者相互で笑顔があふれる意見交換が行われました。
 前回のラウンドテーブルで話題となった授業について、授業での子どもたちの反応や学びの様子を伺ったり、新しい授業提案について子どもの様子を思い描きながら話し合ったりすることができました。
 
【振り返りより】
・正確はなくても、考えたように展開しなくても、手持ちが多い人の方が、あまり外さないで授業できる…松本先生の言葉に納得です。いろいろな先生の(しかも若くてチャレンジャーな先生方の)子どものやる気を向上させるような授業の話を聞くだけで、自分の実になっているのが本当にありがたい。
・今日が今までで一番、時間があっという間に感じました。私が苦手な道徳の授業についてのとても大きなヒントを得られました。まだまだ話したかったのですが、楽しい有意義な時間でした。
・普段何気なく授業でやっていることをよく考えてみると、「あたりまえ」のことって、実はどうなの?と思いました。ノート中心 or プリント中心、板書など、自分の授業を振り返るきっかけとなりました。自分の授業を以前よりバージョンアップできるようにしたいです。
・図工の評価に関してや、道徳のクリティカルシンキングな授業案など、とても勉強になりました。話している中で先生方の様々な教育技術を学べてよかったです。
・1年生の話す・聞く・書くの授業についてお話しいただき、他教科との関連、本時にいたるまでの下積み・指導の大切さを改めて感じました。

教育研究所研究所員第4回研修会を開催(今年度3回目)

 12月1日(火)教育研究所研修所員の第4回研修会が実施されました。
 前回に続いて、各部会で研究がすすめられ、ホワイトボードにこれまでの研究内容や取組についてまとめていただきました。研修会後半では、部会相互の情報交換・情報共有を行うことで、それぞれの部会同士のつながりを感じることができました。


【それぞれの部会の振り返りより】

◯ 授業づくり部会
 各部会の情報共有によって、各部会がつながっていることが改めて分かった。(居甲斐のある学級⇔特別支援⇔振り返りの共有)
発達段階×教科×振り返りの方法=?というような今後の研究の方向性が見えてきた。


◯  教材開発部会
 思考を見取るためには、教師側がレールを引きすぎず、子どもたちに自由な発想で活動させることが必要である。しかし、どこかで線引きをしないとただの放任になってしまうので、経験を元に、適宜声かけをしていくことが必要である。

 
◯   学びに向かう学級づくり部会
部会内では、道徳の授業づくりについて話し合いました。学級での所属感や参画意識を考えた工夫について提案し合うことができました。他の部会との共有の時間があることで、5つの部会がしっかりとつながり合っていることや、今まで積み上げてきた経験をこわす勇気をもつ大切さが実感できました。次回、最終回でのまとめが楽しみです。

 
◯   児童生徒指導部会
不登校児童生徒の事例を持ち寄って検討を行った。原因として考えられることは、様々であると思うが、その原因を知っていないといざ対応するときに生徒を救うことができないので、参考になった。だが、子どもたちが過ごす時間が一番長い過程にはメスを入れなければならない事例ばかりだった。本校の生徒指導に生かして状況の改善をはかりたいと思う。

 
◯   特別支援教育部会
 主体的に学ぶとはどういうことかを、再び考え直しました。全体の環境づくり、個別支援体制の両面から指導のあり方や方法について実践を通して考えました。また、小・中で指導内容や方法で同じではないような気がして、少し分けて考えました。次回の報告に向けてまとめていきたいと思います。

学級づくりパワーアップ学習会(第2・3回)開催 8/12(水)・10/30(金)

 今年度も学級づくりパワーアップ学習会を開催することができました。
 実質初回開催となった第2回では、学級への願いや、今の状況や困っていること。第3回では、子どもや保護者、同僚などといった「かかわり」について、普段思っていることについて話し合いました。
 経験年数の近い先生方、年齢の近い先生方と日頃のクラス経営の悩みや取り組みを話し合うことができました。


【振り返りより】
・自分が感じていた悩みを、先生方が親身になって聞いて下さり、とても救われました。逆に先生方のお悩みから勉強になることがたくさんあり、参加できてよかったです。学級経営で、先生方が実践している面白い取り組みについて是非知りたいので、次回以降も楽しみです。
・自分が悩んでいたことを「それは辛かったね。先生は悪くないよ」と寛容的に受け取ってもらえて気持ちが軽くなりました。始まる前は少し不安でしたが、先生方の体験談やアドバイスを聞けてとても有意義でした。
・日々の悩みはつきず、同僚の先生方に言えないことを話せるのは、とても貴重です。自分の話を聞いてもらって、すっきりしました。次回は他の先生たちからも、たくさん話をお聞きしたいです。
・現在小学2年生の担任をしていますが、家族のような雰囲気で安心できるクラスにするため何ができるかを考えて実践していきたいです。また、自分の学級を客観的に捉えられました。来週からもっと一人一人を見て、話して、もっともっと理解できたらなと思いました。
・他の学校の様子や体験談、実践談を聞いて「そういう方法があるんだ」という発見があった。また自分の実践談を認めてもらえたことで、これからも頑張ろうと思えた。そして自身になった。
・悩みや失敗したこと、現在意識していることなど、先生方それぞれの個性はあるけれど「児童生徒のために」という思いはみんな同じだと感じました。
 

イングリッシュサロン(E-Salon)(第4回) 11/13(金)

 今回のミッションは、「旅行代理店エージェンシー」でした。社会科の学習と関連し、日本地図を作る活動をしました。
ALTの先生方のエネルギッシュで温かい雰囲気な中、英語で伝え合う楽しさを改めて感じることができたようです。


 
【振り返りより】
・5年生の「ALTに日本中をおすすめしよう」は社会の学習とも合科的にできて、子どもたちの意欲も高まると思いました。私は1年生担任ですが、やはり子どもたちが日常使ってみたくなるトピックを考えて、レッスンプランを作って行きたいと思います。
・目的意識があることで(日本をおすすめしよう)伝えたいという思いが高まると、実際に子どもの立場で授業を受けてみて実感しました。授業でも目的意識や相手意識を大切にしていきたいと思いました。
・My hometownのフリートークの際、フィリピンの台風の災害状況の動画を見せていただいたのですが、大変な状況の中でもユーモアを忘れない国民性にとても感動しました。子どもたちにも是非伝えたいと思いました。多様な文化を学ぶことは、豊かな人間性を育み、真のグローバルな人材育成に欠かせませんね。
・ALTとの会話を、文章を、その場で考えてトークすること。難しさはあるけれど、伝わるのは楽しいし、伝わった時は嬉しい。子どもたちにもALTと話す機会をもっと与えてあげたいし、自分も「もっと話したい。英語を学びたい」と思うことができた。

イングリッシュサロン(E-Salon)(第3回) 10/9(金)

 イングリッシュサロンも、今年度実質第1回目の開催。
 今回のミッションは、「Let’s enjoy Global Day」大平中央小と栃木中央小で行うグローバルデーでの内容についてでした。
 参加した先生方もバンブーダンスに挑戦。振り返りの後、松本所長のEnglish speechに感動でした!!

【振り返りより】
・英語で話すことがあまり得意ではなく、最初はとても緊張していましたが、下手でも勇気を出してなんとか英語で話したことが伝わり、とても嬉しくなりました。「一生懸命やれば思いは伝わる」ということを、授業で児童に実感させられたらと思いました。
・英語が母国語の人たちと話す機会がなかなかない中、このような場を設けていただきありがとうございます。Free talkの時間があると「話したいこと」をどうにか英語で話そうという意欲が高まります。次回同僚を誘って参加したいと思います。
・ここに来ることがとてもリフレッシュになります。自分が話したいことを話せる環境はとてもいいです。社交的な人たちの中にいるのはとても楽しく、自分のアウトプットの学びにもなります。Thank you for giving this time for me!

授業づくりラウンドテーブル(第4回)開催 11/10(火)

 前回のグループで引き続き、「自由に」「対等な立場で」「ゆったりとした時間の中で」「じっくり聴き合う」ラウンドテーブルが行われました。今回も時間を忘れるぐらい熱心な協議が続いていました。
 各グループでの話し合いの後、参加された先生の要請訪問での授業の後日談を伺うことができました。わからないことを「わからない」と言える雰囲気。わからないことをそのままにせず子ども自身が追究をする様子。自己分析した結果を後日自分からクラスのみんなに発表する様子。そして、実は他の子どもが同じように思っていたという子どもの告白。授業づくりを通して、子どもの学びの様子を感じ取ることができたシーンでした。
 
 
【振り返りより】
・授業はリアルタイムだからこそ、ドラマがあるなと感じました。
 私が提案した授業についてアイディアを頂いたので、それを踏まえて学校でも授業づくりについて学年主任と話したいと思います。
・先生方からご意見を頂き、自分の授業の見方が変わりました。もっとワクワクしたり、ん?と考えたくなったりする授業をしたいなと、心から純粋に思えました。
・「目的意識」を持たせることが「意欲」につながり、それが学力の向上へとつながっていくことも改めて感じることができました。何のため?誰のため?を忘れずに授業づくりに取り組んでいきたいと思いました。
・道徳の授業を組み立てている中で、「教師が当たり前に考えていることが、子どもにとって当たり前ではないかもしれない」ということを忘れてはいけないと感じました。また子どもの発言が友達と似たような意見だとしても、口に出させることで子どもの意識に働きかけることができることを知り、今度実践しようと思いました。
 

授業づくりラウンドテーブル(第3回)開催 10/20(火)

 授業づくりラウンドテーブルも、今年度実質第1回目を開催することができました。
 自己紹介を兼ねて、好きな食べ物とおすすめの店の紹介といったアイスブレーキングから始まり、ベテランから若手まで同じ土俵に立って授業づくりについて『熱心に』話し合いました。
 
【振り返りより】
・要請訪問の指導案についてたくさんのアドバイスを頂きました。
 今まで「子どもたちを落ち着かせないと」「自分が授業をしっかりやらないと」という気持ちでいっぱいでしたが、ラウンドテーブルを通じて「子どものための」授業について考えることができました。新しい気持ちで頑張ります。
・発問の仕方や導入の仕方などとても参考になり、自分の授業でも取り入れてみようと思いました。一つの授業に対しても様々な見方・考え方があり、「面白そう」「なるほどな」とつい口に出して言ってしまう自分がいました。このような雰囲気で授業について話ができるラウンドテーブルの場は素晴らしいなと思いました。
・授業のことを考えている時、「この時間は子どもが何ができるとゴールなのか」をまず考えますが、そこに向かうための「一番分かりやすく、かつ楽しそうな道」を考えるのに手こずることがあります。最近は「答えを知ること」よりも「考えること」を重視することや、「なぜそれを考える必要があるのか」という学びの必要性を感じさせたいと考えています。
・教材研究をしていく際には「やわらかあたま」でいろんな角度で見ていき、子どもたちがどんな反応をするか、どんなことを考えるのかを予想して、よりよい授業を作って行きたいです。

教育研究所研究所員第3回研修会を開催(今年度2回目)

 10月2日(金)教育研究所研修所員の第3回研修会が実施されました。
 前回の研修会での研究の方向性や計画の内容を受けて、各部会で研究がすすめられました。コロナ禍における各学校での工夫や取り組みの様子についても、情報交換や研究協議などを行うことができました。



【それぞれの部会の振り返りより】
〇 授業づくり部会
 2名の先生の実践をもとに、授業における「振り返り」について話し合いを行った。
・生徒に振り返りを記述させ、それをデータとして積み重ねていくことで、教師と生徒がともに理解度などを確認することができる。
・振り返りを次の授業に生かすことで、生徒の意欲の向上につなげることができるのではないだろうか。
 今後、「いい振り返りとは何か」「振り返りをどう生かすか」が重要となってくる。
 
〇 教材開発部会
 思考を深めるツールとして、動画の活用の提案があった。理科の実験の手順を動画で見せることで有効活用できた。
 中学校数学の等式の学習で、上皿天秤をつかって視覚で捉えさせる教具を持ってきていただいた。思考を深めるために具体物も有効活用できる。
 小学校1年の国語の学習で、聞き取りのメモをとる授業の展開を考えた。メモを取ることは情報整理に有用であり、どのようなメモの形式が効果的かを検討した。
 
〇 学びに向かう学級づくり
 「子ども同士をつなげる取り組み」について、実践したことを報告し合った。コロナ禍でも取り組める授業における実践、授業以外の場面での実践など、様々なアイディアあふれる実践例に触れることができた。小学校・中学校どちらでも取り組めるものには、どんなものがあるかについても話し合った。いろいろなアイディアを学級の実態に合わせて取り入れていけたらよいと思った。
 
〇 児童生徒指導部会
 各校の人間関係を育む工夫や学力向上のための実践を発表し合いながら、不登校生徒の現状を確認した。またコロナ禍における子どもの不安が不登校につながるのではという意見もあり、次回は事例を持ち寄って研究内容を固めていくことになった。研究を通して、不登校を防ぐ、解決する糸口を見つけられたらと思う。
 
〇 特別支援教育部会
 それぞれの先生方の実践報告を行った。児童生徒理解に始まり、教師間の連携の大切や、手立ての模索と改善、人間関係の構築など様々な視点で話し合いを行った。児童生徒に達成感を持たせたいという思いを強くした。

かかわりスキルアップセミナー(第4回)開催

 コロナ禍の影響により、第1~3回が中止となっていましたが、10月1日(木)に今年度初めてのかかわりスキルアップセミナーを開催することができました。
 今回は「こんな子いませんか?」~子どもについて語り合おう~をテーマとしてグループワークを行いました。参加した先生方が子どもたちとのかかわりの中で、日々の指導や支援における悩みを語り合うことができました。
 また、学校教育課の髙橋臨床心理士より、子どもたちとのかかわりにおける教員とスクールカウンセラーの違いを通して、子どもの居場所づくり大切さについてのお話を伺うことができました。



【振り返りより】
・他の学校のいろいろな先生とお話しできる時間がとても有意義でした。話し合う中で、支援員の時に気をつけていた「ほめて・認めて・はげます」ということが、教員となった今、改めて大切であるということに気づきました。子どもを本気でほめることができたら、子どもたちの居場所ができる。もっと上手に子どもたちと関われるのではないか。
 明日から、またがんばろうと思いました。

・初めて会う先生と話をしてみて、同じような悩みや苦労をしていることを共有し、「一人じゃないんだ」と思えました。髙橋臨床心理士のお話にも出てきた「誰のための公平性?」の問いに、はっとさせられました。目の前の子どもたち一人一人の居場所づくりを、明日からがんばろうと思いました。
 とても収穫の多い研修となりました。

・心に栄養をいただいた時間でした。日頃悩んでいた関わりも、それでいいと背中を押された気持ちで、とても嬉しくありがたかったです。子どもも自分も辛くならないいい塩梅を考えてやっていけたらと思います。

今年度初の教育研究所研究所員研修会を実施しました。

 今般のコロナ禍のため、1学期、夏休みの研修についてはほとんどのものが中止となりましたが、感染症予防対策を講じた上での研修会の実施が少しずつ始まりました。

 8月12日(水)教育研究所研修所員の第1回研修会が実施されました。
今年度は夏休みも大変短い中での実施でしたが、このような状況の中でできること、必要なことは何かということを考えるためにも、この研修会はとても大事なものとなりました。
 今年度は3年間の研究の2年目にあたります。25名の研究所員の先生方のうち、新しく今年度から研究所員になられた方は7名です。昨年度1年間の研究の流れや成果を確認した後、今年度の研究の方向性や計画について協議いたしました。


【それぞれの部会の振り返りより】
〇 授業づくり部会
 昨年度の成果、課題により考えた「単元を通して」を意識する場面について意見交流を行った。その中で、見通しをもった導入や振り返りの活動、単元の構成の工夫などのについて協議を行った。特に単元の最後に振り返る活動が、子どもの「できた、わかった」を実感できるために必要ではないかという話題が上がった。
〇 教材開発部会
 昨年度から「思考」を深めるための教材の紹介ができるよう、今年度は授業参観を中心に、いろいろな教材や思考の場面について考えていく方向性を確認した。
 第1回目の顔合わせで新しいメンバーも増え、でまた研究が深めていけるよう今年度もがんばります!!
〇 学びに向かう学級づくり
 今年度初めて集まって、研究の方向性について話し合うことができて有意義なじかんとなりました。このような状況の中で、昨年度の研究を生かせない部分もありますが、今できること、必要なことを考えて実践していきたいと思います。
〇 児童生徒指導部会
 コロナ禍における長期休校によって、不登校生徒や心の健康を損なってしまっている子どもが増えている地域とそれほどはない地域があることが分かりました。他校の先生方と話すことで現状が広く見え、情報を共有しながら指導に生かしていきたい思いました。
〇 特別支援教育部会
 研究課題のテーマ設定、昨年度までの実践報告、次回までの課題の確認などを行いました。それぞれのクラスの困り感を共有することができました。自分の学校に持ち帰って、学んだことを試してみたいと思います。