教育研究所ニュース

2022年8月の記事一覧

学級づくりパワーアップ学習会②

夏休み期間中ということで、いつもより早い時間に研修会を実施しました。まだ外は明るい時間です。オンラインでの実施になってしまい、話し合いが進むか心配しましたが、杞憂でした。部屋から漏れ聞こえる担当者たちの声が、議論の熱さを物語っていました。悩みを共有して、2学期へのエネルギーをチャージできた先生が多かったように感じました。

  

・生徒の実態に応じ、様々な自分を使い分けながら対応に当たることの重要さを学びました。教師としてルールを守らせようと厳しく律する場面が必要なときもあれば、1人の人として生徒の気持ちに寄り添い、背中を押す場面も必要だと感じました。自分の中に「生徒はこうあるべき」という固定観念があり、それを押し付けてしまっていたのかもしれないと反省しました。焦りもあったかもしれません。教員側の世界と子供側の世界の両方から物事を見ることができるよう、冷静に1歩引いて学級経営を行いたいです。2学期から仕切り直しができるよう頑張ります。

・学力を向上させなければと一学期を反省しましたが、教師が焦って詰め込もうとしてはいけないこと、教師の焦りは子どもに伝わることを感じる事ができました。子どもが困っているときは、子どもと同じ側に立って、対面ではなく同じ方向を向く視点が大切だと学びました。

 

・グループに別れてディスカッションするなかで、不登校生徒への対応、学力向上についてなど、同じような悩みをもつ先生方と話し合うことができ大変勉強になりました。特に学力向上に関しては、保健体育の授業の中で学力向上を意識して取り組んでいたことはなかったのですが、話をしていくうちに、今授業で取り組んでいるグループでの学びあいや、言葉にして表現・発表することが他教科の学びにつながっていることが分かりました。結果には直結しないかもしれませんが、自信をもって続けていこうと思えました。不登校生徒への対応に関しては、松本先生の「あちら側とこちら側」という言葉にとても納得がいきました。あちら側とこちら側を行き来できるような、視点をたくさんもった教員を目指していきたいです。

・小学校、中学校の先生もそれぞれ悩みながら学級を作っていることが分かりました。特に、同じグループのある先生はまわりとの指導のラインの線引きが難しいと話されており、異動したばかりの時にどのようにまわりの先生と連携をはかるのか。担任だけが学級を作るのではなく、学級にかかわる全職員が協同して学級を作っていくものである一面も感じ取れました。

 

・校種の違う先生方とのグループだったので、貴重なお話を聞くことができました。学年(年齢)関係なく、同じような課題を抱えていることもあり、それぞれの学校・学級で行っている取り組みを知ることができ、参考にしたいと思いまいました。また、改めて子ども達の成長は、子ども達同士の関わりから得るものも多いと感じたので、2学期も子ども達をつなぐ支援、やってみたいと感じる仕掛けづくりを進めたいと思いました。そのために、夏休みにしっかりリフレッシュしたいと思います。

かかわりスキルアップセミナー③

感染症の状況を踏まえてオンラインでの研修会となりました。研修の様子を写真にすると物寂しい感じがします。しかし、中身の濃い研修となりました。

 

 

 

 

・何か問題と思うことが起こった時、それを自分と子どもの成長のチャンスだと捉えることは大切だと思いました。また、根本的な原因を探ること、自分1人の視点ではなく同僚の先生方に協力いただき広い視野でみて正解を押し付けないことも大切だと思いました。

 

・どのように関わったらよいか悩んでいる児童に対して悩みを共有することができました。ほかの先生方の実践や考え方を聞き、自分の関わり方のヒントを得られた気がします。また、これまでしてこなかった見方を知ることができて、2学期に向けて自分の学級ではどんな声掛けをしていこうか前向きに考えることができました。

 

・配慮の必要な児童への対応、その周囲の児童への対応の大切さを改めて認識しました。同じグループの先生がお話していた、アンガーマネジメントの1つとして「感情の見える化」がありました。自分の感情をメタ認知する方法として有効だと思いました。

 

・小グループで、子どもへのかかわりについて話し合うことができてとても有意義な時間を過ごせました。松本先生とお話しすると、そうだよなあといつも納得してこうすればいいんだと思うことができます。今回も、「こどもの行動としては当たり前」「枠にはめ込んでしまうのが、我々年代」というお話をいただきました。2学期は、通常学級も支援学級も、成長を見ていくために、子供同士のかかわりを大切にしていこうと改めて思いました。

 

・1学期を終えてみて、生徒の成長した面とさらに支援して行く必要性がある面を洗い出すことで、2学期に向けた準備につなげられると思いました。関わりが難しい生徒もそうでないと生徒も、改めてどのように関わるか夏休みを使って考えていきたいと思います。