学校だより
学校だより
H26年6月号
1学期の各学年行事が大きな成果をあげて終わりました。ご協力ありがとうございました。1年生は上野公園への校外学習で、集団行動を学び、クラスの仲間意識を高めました。2年生は大人の職場を直接体験し、職業に対する憧れと仕事の意味を学びました。3年生は修学旅行での多くの貴重な体験を通し、視野を広げました。詳細は学年便り等でお知らせしたとおりですが、生徒達はたくさんの思い出を心に刻むことができたと思います。
子供たちが活躍する将来に備えて
学校は、将来の社会人、職業人を育てる場所です。「思いやり」や「正義」などこれまで、そしてこれからも変わらぬ価値を学ぶ一方で、大きく変化する将来に備えて必要な力もつけなければなりません。お子様が家庭を持ち、子育てに専念されるのはおよそ20年後と思います。その時に職業人として自立し、必要な収入を得ていなければなりません。我々職員は、それを見据えて日々の教育活動に取り組んでいます。
さて将来を見通すと、働ける人の数が10年前から減少し始め、高齢化が急速に進むなかで、今後、女性や高齢者、外国人など労働の担い手が多様になります。一方で、エネルギーや資源の確保、環境の規制が厳しくなること、価格競争により企業の海外への移転が加速することなどから産業のしくみも大きく変わろうとしています。
このように激しく変化する社会では、自分と異なるものの考え方を理解・共有できること、従来にとらわれない新しい発想で問題を解決していくチャレンジ精神、その基礎となる学力やコミュニケーション能力が必須となります。PTA総会でお示しした今年度の学校経営構想は、このような背景をふまえて作りました。学校は集団で生活する場ですから、その良さを十分取り入れた授業やクラス作りを核にしています。昨年度のアンケート結果などをふまえて、次のことに特に力を入れたいと考えています。
① 授業ではグループでの話し合い活動を取り入れながら、共に伸びていく楽しさを伝えて いきます。今年度は特にICT機器を活用して学力向上に取り組みます。
② クラスづくりの成否は生徒の意欲に大きく関わります。異なる意見や考えを尊重しなが ら生徒同士、生徒と教師の人間関係を深めていきます。特に学校・学年行事を通して意 欲的に前向きに取り組む姿勢を育てたいと考えています。
これまで私たちが育った社会は、今後大きく様変わりをしていくことと思います。その中で変わらぬ価値を守り伝えることはとても大切です。同時にこれまで経験しなかった変化に対して、いかに前向きに受け止めて対応できるかが私たち職員に求められています。
ご家庭でも、お子様の10年後、20年後の姿などを話題にしながら、今身に付けるべきことをお子様と共有していただければ幸いです。
LINE
LINE
このところLINEによるトラブルが増加傾向にあります。携帯電話等はできるだけ持たせないようお願いしているところですが、今やタブレットやゲーム機をはじめ様々な機器がネットワークに接続される現状から、トラブルを未然に防ぐことが困難になっています。人と人とが向き合って話すことがコミュニケーションの基本です。そのなかから表情や態度を読み取ることで相互に理解が深まります。そこでは相手の表情や状況を理解しながら言ってはいけないこと、言い方などを判断します。そうして対人関係の経験を積んでいくことが大切なのです。表現の未熟な中学生が「文字(とスタンプ)」だけのコミュニケーションに頼ることは、自分の表現力を狭め、対人関係を不得手にし、将来の自立へも影響しかねません。大切な友人を失わないためにも、どう利用するか、止め(させ)るかを各家庭で話し合ってください。
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