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【4学年】アイマスク体験をしました。
クラスのみんなで学校のどこが体験の場所にふさわしいかを相談しました。最初は、少し怖いので「体育館がいい。」との意見でまとまりました。
自分たちでカラーコーンを使って、障害物を置きました。
安全のために、ペアを組みました。アイマスクやマスク、その他の物を使って目隠しをしました。まずは、白杖を使って歩いてみます。白杖の使い方に気をつけて、ゆっくりと歩いています。
徐々に慣れてきたので、工夫して障害物を増やしました。
次は、いよいよ校舎内を歩くことにしました。1階の体育館から、3階の4年教室まで歩きます。いつも歩き慣れている廊下や階段ですが、スタートの数段の階段でもとても時間をかけて歩いていました。
廊下では、廊下の端を歩いているのか中央を歩いているのかがよくわからなかったようです。白杖を使って、SOSの合図を事前に学習していたため、サポートの友達に助けを求めている友達もいました。
階段の上りです。白杖と手すりを使って、一段一段をゆっくりと確かめながら歩いていました。
教室に入るときにも、入り口がわからず、白杖を使って探していました。
ペアで交代しながら、階段の上りを体験しました。教室で一度呼吸を整え、次は教室から体育館を目指します。
次は、階段の下りです。上りよりも「とても怖い。」と話していました。階段がどこまで続くのか、どれくらいの高さや幅なのか、毎日上り下りをしている階段でも、目隠しをすると途端に不安になり、足がすくんでいました。
「いったい、あと何段の階段があるのだろう。」
ペアのサポートをする友達も、危険なとき以外は必要以上に声をかけず、できるだけ視覚障害者の方の気持ちをわかってもらおうとしていました。
体験して、初めて気がついたことがたくさんありました。
白杖や手すりなどの道具や環境整備の大切さもわかりました。
また、「目が見えないと、全てができないわけではなく、たくさんのできることがある。」ことにも気がつきました。
しかし、何よりも、周りの人たちの温かいサポートや声掛けが安心感を与えるという大切なことに気づくことができました。
貴重な体験ができて、よかったですね。