学校ニュース

動物 盲導犬体験学習 人権学習の一環で行いました

 24日の午後、5・6校時を使って盲導犬体験学習を本校体育館で実施しました。

 最初に、福祉・人権委員長の生徒が、今回の盲導犬体験学習について、そのねらいや人権の大切さについて話をしました。次に、人権擁護委員の方お二人と、市の職員の方と、東日本盲導犬協会の職員の方が自己紹介をされました。人権擁護委員の方からも人権とはどういうものか、人権を守ることの大切さについてお話がありました。

 盲導犬教委会の方からの講話では、①盲導犬とは?②どんな人の手伝いをするの?③盲導犬の一生④みなさんへのお願い⑤盲導犬体験歩行&質問という流れでお話をしていただきました。

 特に、目の不自由な人というところで、全国で全盲の方が約3万人、目が見えにくい方が28万人いるというお話の中で、見えにくい方の見え方の特徴を説明してもらいました。見ている中心しか見えず、周りは見えないという視野の狭い方、見ている中心が見えず、周辺のみ見えるという方、いろいろな方がいて、その方たちが何とか見えるように工夫をされている行動を奇異なものと捉えず、しっかりと理解できるようにしてほしいと話されていました。自分の体験や経験だけで考えるのではなく、想像力を働かせて人と関わっていけると、相手を大切にする、人権を尊重した社会になるのではないかと思います。

 最後に、人権福祉委員長の生徒からお礼の言葉を伝え、閉会となりました。司会進行から生徒主体で行いました。人権福祉委員の皆さん、お疲れ様でした。

 本日盲導犬体験学習で藤岡中学校においでくださった皆様、大変ありがとうございました。とても貴重な経験ができたと思います。これからの学習や生活に活かしていきたいと思います。

 

 講話の時間は60分程度。長い時間でしたが、生徒は真剣に話を聴いていました。藤岡中学校の生徒の立派なところです。 

 歩行体験では代表生徒がアイマスク方向体験を行いました。10名の生徒が、アイマスクをして実際に盲導犬に道案内をしてもらいました。コースが短く、アイマスクをする前にコースの確認はできていましたが、実際視界がゼロになった状態で歩行するというのはやはり不安があったのではないかと思います。そういう中で盲導犬に誘導してもらうことで少し安心できた生徒もいたようです。

 盲導犬として活躍している犬は全国で836頭しかいないそうです。盲導犬に育てようとして実際に盲導犬になれるのは2~3割で、1頭育てるのに約500万円の費用がかかるそうです。これからAIも進化して目の不自由な方たちにも安全で便利になるとよいと思いますが、講話の中で講師の方が何度もお話をしていましたように、周りの人が白杖を持っている人がいたり盲導犬と歩いている人がいたりするのを見かけたら、見守ったり声をかけてあげたりできるといいですね。