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ことばの教室より

小林順子先生のお話より-大切なのは、社会生活で楽しいと思えるかどうか-

6月22日(水)栃木中央小学校で、平成28年度栃木県ことばを育む親の会総会並びに栃木市ことばを育てる会定期総会・講演会が行われました。講演会では、国際医療福祉大学 臨床心理士小林順子先生から、「心育ての子育て」という演題で大変示唆に富むお話をいただきました。

以下、お話の内容を簡単にご紹介します。

  

『幸せな人生とは、知能が高い低いではなく、言葉があるなしではなく、普通がいいということではなく(そもそも普通ということはない)、できないことが多いからだめではなく、できることが多いから幸せだということではない。とにかく『社会生活で楽しいと思えるかどうか』です。そのためにも、子どもが10歳くらい(小学校中学年あたり)の時期が大切なんです。この時期は、脳が大人になっていく頃で、この時期に経験したことが大人になっての基礎となります。大人になって「できたらいいな」と思うこと、米とぎでも皿洗いでも、何でも様々な経験をさせてあげてください。「やったことがある」という経験に根ざした思いが、子どもの自信につながります。「やりなさい」は禁物。「いいことや喜ばれることを誰かのためにやろう」という気持ちを伝えてください。また、心の傷から子どもを守っていきましょう。友達とのささいなトラブルにおいて、軽く流してしまうのではなく、本人が納得いくまで付き合ってあげてください。』

目の前に子どもの姿を思い浮かべながら、話の内容をかみしめたひとときでした。