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2学期スタート

いよいよ2学期の始まりです。県内に新型コロナウイルス拡大に伴う緊急事態宣言が発令されているなかではありますが、久しぶりの学校に子どもたちは笑顔で登校です。2学期始業式を校内放送で行いました。
 
   2学期始業式 学校長の話より-抜粋-

42日間の夏休みが終わり、今日からいよいよ2学期です。久しぶりの元気なみんなの姿が見られ、とても嬉しい気持ちでいます。

今年の夏休みは、新型コロナウイルスの感染拡大が心配な状況ではありましたが、東京オリンピックが開かれた特別な夏休みでした。今でも東京パラリンピックが行われており、テレビで応援している人もたくさんいることでしょう。
さて、1964年にも東京オリンピックが開かれました。小学校4年生の国語の教科書に「ゼッケン67」という東京オリンピックの話がのっていて、とても心に残るお話があります。

1964年、東京オリンピックの陸上1万メートルレースの決勝での出来事です。次々と選手がゴールに入ってきます。アメリカの選手が優勝して、日本の円谷選手も6位に入賞、やがて最後のランナーがゴールに入ってきました。ゼッケン67の選手は、セイロン、いまのスリランカのカルナナンダという人でした。ゴールをすぎても、カルナナンダ選手は走るのをやめませんでした。「周回遅れか」「がんばれよ」……やじを含んだ声が、観客席からあがりました。それでもランナーは走り続けます。だれもいないトラックを、1周、2周、さらに3周……。はじめは、笑うように観ていた人々も、みんなじっとグラウンドを一人で走る彼を注目しました。やがて3周めが終わり、彼がゴールをしたとき、優勝した選手以上の拍手が、競技場を包みました。

勝負に勝った人やメダルをとった人だけがえらいのではなく、魂を込めて一生懸命がんばっている姿こそが大切で、みんなに感動を与えてくれるのです。
みんなも、この2学期、自分の目標に向けて全力でがんばる姿を期待し、先生方みんなで応援します。どうぞ、すてきな2学期にしましょう。