掲示板

特別掲載『夢・努力・思いやり』<その11>

投稿日時: 2020/05/08 吹上中管理者
 吹中生へ先生からの応援メッセージ、第11回目は、第2学年主任 理科担当 男女バレーボール部副担当 古平暁子先生です。※パブリックスペース欄(学校ニュース欄)にはバックナンバーも掲載しています。そちらもご一読ください。
  ☆
 「神は乗り越えられる試練しか与えない」
 何年ぶりに聞いた台詞だろうか?新型コロナウイルス感染拡大防止のため、テレビドラマの制作が中断し、旧作を再編集した特別編「JIN-仁-レジェンド」が再放送された。
現代から幕末(西暦1862年)の江戸にタイムスリップした脳外科医 南方仁先生が、過去の人間の運命や歴史に影響を与えていることに葛藤しつつも、人を救うため、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく話である。自ら製造したペニシリンで江戸の町民を救うシーンが、前半の大きな山場となっている。発酵・抽出・濾過などの操作に慣れた醤油製造職人たちの手を借りつつ、アオカビからペニシリンを抽出・精製するシーンは、何度見ても興味深い。「濾過・抽出」以外にも、酸・アルカリ、バッチ方法、クロマトグラフィー等の化学の手法が満載だからである。歴史的なことは、よくわからないけれど、「乗り越えていく」姿に感動し、今の状況や自分に置き換えて考えてみる(字数の都合上、割愛します。学校が再開したらマスク着用で語り合いましょう)。
 最後に・・・「仁」は、儒教で重視された“他を想う心”である。古来より“和”を大切にしてきた日本で、「仁」は身分の上下なく、誰もが持つべき思想として人々に受け入れられた。気配り、気遣い、おもてなしのように、「仁」の心は日本文化の根幹となったと言っても過言ではないだろう。臨時休業が明け、通常の学校生活が戻ってきたら是非皆さんと“他を想う心”を大切にして日々を過ごしていきたいと思う。
 例年とは違う『STAY HOME』のGW、様々なことを考えてみた次第である。