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5年生が『枕草子』の学習をしていました。
5年生が国語の学習で、『枕草子』(作:清少納言)の学習をしていました。 大型テレビでNHK for Schoolの『おはなしのくにクラシック』という番組で、『枕草子』についての映像を見て、学習の振り返りをしていました。
日本の古典文学については、本格的には、中学校や高等学校で学びますが、小学校では、古典の独特なリズムに触れながらお話の内容を知り、楽しむというのがねらいです。
『枕草子』の文章です。古典の名文で、一度はお目にしたことがあるでしょう。特に、一段と寒くなってきた、冬の段はいかがですか。お家の方でも暗唱している方もいらっしゃることでしょう。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また。ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。